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SHANLING、AK4493SEQ採用のスティック型USB DAC

「UA3」

MUSINは、SHANLINGブランドのスティック型USB DAC「UA3」を、7月29日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後(税別)。

昨年発売し「ハイグレードDACチップ+OPアンプ」という回路設計で音質が高く評価された「UA2」の流れを汲むモデルで、新たなスタンダードモデルと位置づける。

DACチップはAKM製「AK4493SEQ」を採用し、最大768kHz/32bitまでのPCM、DSD 512(22.4MHz)の再生に対応する。高精度クロックも搭載し、PCMとDSDデータ処理の精度とパフォーマンスも効果的に向上させている。

2基のRicore製OPアンプ「RT6863」を増幅のために搭載し、強力なバランス出力を実現した。ゲイン設定はHigh、Lowの2段階。LCDレギュレータを採用した回路設計により、ノイズは限りなくゼロに近づいたという。電力効率も進化し接続機器から受け取る消費電力を大幅に削減。同社製品比で待機中電力は60%、再生中電力は40%削減されている。

出力端子は3.5mmシングルエンドと、4.4mmバランスで、出力レベルは3.5mmシングルエンドが125mW@32Ω、4.4mmバランスが210mW@32Ω。SN比とTHD+Nは、3.5mmシングルエンドが119dB@32Ω、0.0004%@32Ω。4.4mmバランスが120dB@32Ω、0.0003%@32Ω。周波数特性はどちらも20Hz~40kHz。

USB Type-Cコネクタを採用したケーブル交換式のため、ユーザーが対応するケーブルを用意すればコネクタ規格の異なるさまざまなデバイスで使用可能。製品には銅導体を採用した「USB-C To USB-Cケーブル」が標準で付属する。本体中央のボタンを押しながらデバイスと接続すれば「UAC1.0モード」として動作し、ゲームコンソールなど、さらに幅広い機器で使用できる。

本体には物理ボタンを搭載。接続されたデバイスのソフトウェアボリュームと、UA3自体のハードウェアボリュームの両方を物理ボタンで調整できる。Androidデバイス向けアプリ「Eddict player」を使えば、UA3の設定を簡単に変更可能で、6種類あるデジタルフィルターの切り替えや物理ボタン設定のカスタマイズができる。iOS向けアプリはUA3との連携機能には非対応。

筐体はアルミニウムのブロックから削り出したシャーシをマットな質感に仕上げ、高い耐久性とミニマルな美しさを両立した。ボディには再生しているデータのサンプリングレートを表示するLEDランプも備える。外形寸法は60×25×13mm、重さは約20.5g。USB Type-C to Aコネクタなどが付属する。