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シャープ、“DR同等画質”で2K長時間録画できる4Kレコーダー

シャープは、2K放送もHEVC録画できるBDレコーダー「4B-ET3」「4B-EW3」シリーズを10月29日より発売する。チューナー数・HDD容量の違いで6機種をラインアップ。全機種とも価格はオープンプライスで、店頭予想価格は96,800円前後から。

「4B-ET3」シリーズ (4Kチューナ×2、2Kチューナ×3)
・6TBモデル「4B-C60ET3」 176,000円前後
・4TBモデル「4B-C40ET3」 137,000円前後
・2TBモデル「4B-C20ET3」 110,000円前後

「4B-EW3」シリーズ (4Kチューナ×2、2Kチューナ×2)
・4TBモデル「4B-C40EW3」 132,000円前後
・2TBモデル「4B-C20EW3」 104,500円前後
・1TBモデル「4B-C10EW3」 96,800円前後

2021年6月に発売した「4B-DT3」「4B-DW3」シリーズの後継機。新モデルでは、地デジなどの2K放送を“録画”する際も、HEVC圧縮による長時間録画ができるようになった(従来は、2K放送をBDに“ダビング”する際にHEVC圧縮が行なえた)。

具体的には、5つの「2K HEVC長時間録画モード」(2K HEVC 2.4倍/4倍/6倍/10倍/20倍)を搭載。地デジを「2K HEVC 2.4倍」モードで録画する場合、DRモードと同等レベルの画質で約1.7倍の長時間、HDDに録画可能。たとえば、6TB HDD搭載モデルの録画可能時間は、DRモードでは約762時間だが、「2K HEVC 2.4倍」モードを使えば約1,295時間録画できる。放送番組を録画する際に、4K放送だけでなく、2K放送においてもHEVC長時間録画が行なえるのは、業界初としている。

HEVC圧縮は、BDへのダビング時にも使用可能。50GBの2層ディスクにダビングする場合、DRモードではダビング可能時間が約6時間10分だが、「2K HEVC 2.4倍」モードを使えば、約10時間20分の録画可能。「お気に入りの連続ドラマなどを高画質のまま1枚のブルーレイディスクにまとめて保存することができる」という。

また画像処理エンジンには、4Kレコーダー用の「Medalist BD」を使用。4K放送を4K画質のまま、2番組同時に長時間録画モードでも録画できる。

画像処理エンジン「Medalist BD」

独自の映像処理技術「5upコンバーターPRO」を引き続き搭載。画質の決め手となる5つの要素「解像度」「輝度」「色域」「フレームレート」「ビット深度」を4K放送級にアップコンバートして表示。地デジなどのHD番組やBDソフトも色鮮やかな美しい映像で楽しめるという。また「輝度」においても、地デジのSDR映像をHDR10映像にアップコンバートし、明暗の表現力を高めることもできる。

同社薄型テレビ「AQUOS」(今後発売のモデル)との連携を強化。録画した番組を再生する際に、映画やドラマ、スポーツといった番組のジャンル情報をAQUOSに送信。テレビの映像モードを「AIオート」に設定しておくことで、受信したジャンル情報に合わせてAQUOSが映像を自動で調整。コンテンツに適した色彩・明暗・精細感で、映像への没入感を高めることができるという。

4B-ET3/EW3シリーズともに、BS4K・110度CS4Kチューナーを2基ずつ搭載。ET3は地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3基、EW3は2基搭載し、2K/4K放送の裏番組・2番組同時録画などが行なえる。最大同時録画番組数は、DT3がトリプル、DWがダブルまで。

タレント名やジャンルなど、好みのワード(最大12個)を設定しておけば、関連する番組を自動で録画する「おまかせ録画」を搭載。

ほかにも、新作連続ドラマ4週間分を自動録画する「ドラ丸」や、録画番組を同じタイトル毎に見やすく整理できる「まと丸」、録画番組を約5分ごとに子画面表示する「見どころポップアップ」、外出先から録画した2K番組を視聴する「外からリモート視聴」、外出先から2K番組の検索・録画予約ができる「AQUOSリモート予約」、旧AQUOSレコーダーで録画した番組を新レコーダーにダビングする「買換えお引っ越しダビング」機能も備える。

搭載するBDドライブは、UHD BDソフトの再生に対応。対応する規格はHDR10で、Dolby VisionやHDR10+には対応しない。従来通り、4K放送などで使われる「HLG」方式に対応していない4K/HDRテレビでもHDR映像が楽しめる「HLG→HDR10変換」機能を搭載する。

番組表は、ジャンルごとに色分けされた番組表から、特定のジャンルだけを強調して表示する「指定ジャンル強調」もできる。

外出先から録画番組をスマートフォンで視聴できる「外からリモート視聴」、外出先から番組検索や録画予約ができる「AQUOSリモート予約」、スマホで撮影した写真や4K動画をレコーダーに転送する「スマホ写真・動画まるごとストレージ」などのスマホ連携機能も引き続き備える。

HDMI出力は、ET3が2系統で、EW3が1系統。USB端子はデータ用と外付けHDD用の2系統。LAN端子に加え、無線LANユニットを内蔵する。

消費電力は、C60ET3/C40ET3が約28W、C20ET3/C40EW3/C20EW3が約27W、C10EW3が約25W。

突起部を除く外形寸法は6モデル共通で、430×198×59mm(幅×奥行き×高さ)。

重量は、C60ET3が約2.7kg、C40ET3/C40EW3が約2.6kg、C20ET3/C20EW3が約2.4kg、C10EW3が約2.1kg。リモコン、アンテナケーブル、電源コードなどが付属する。