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ヤマハ、ユーザーが組み立てられる防音室「DIY.M」。約38万円
2022年10月17日 14:39
ヤマハは、ユーザーが組み立てられる新たな防音室ブランド「DIY.M(ダイム)」を展開。フルートやクラリネット奏者を対象とした防音室「SBA05」と、オプションの吸音パネル「OWP2A」を2023年1月に発売する。価格は防音室が379,500円、吸音パネルが27,500円。
0.5畳サイズ。軽量・コンパクトな防音室であるため、「ワンルームタイプのお部屋や木造住宅の上階など、これまで防音室の設置が難しかった場所にも導入いただける」という。
ヤマハは1986年に家庭での楽器練習用として防音室の販売を開始。1989年発売の「AVITECS」は「ヤマハ独自のパネル工法」かつ「ヤマハの認定施工店による施工」で提供するヤマハ防音室のブランドとして、改良を重ねつつ30年以上続くロングセラーになっており、楽器演奏だけでなく映画鑑賞、テレワーク、聴力検査などに活用されている。
新製品のDIY.Mは、このAVITECSで培ったパネル工法の技術を基に、組立工程の簡略化と部材の軽量化を行ない、ユーザーによる組み立てを実現した防音室。
SBA05は、簡易的な防音室ながら、フルートやクラリネットの演奏を小音量に抑える遮音性能を実現。必要な性能に合った部材を採用しコストを見直すことで、従来の防音室に比べて購入しやすい価格も実現した。好みによって音響空間を調整できるように、別売りの吸音材・OWP2Aもラインナップする。
防音室は9枚のパネルで構成。音量を31dB減衰(500Hz)できる。パネルは合計5つの梱包箱で配送され、箱を順番に開梱して組み立てる。組み立て時間の目安は大人2人で約90分。組み立てにはプラスドライバーなど工具を使った作業や、踏み台を使った高所での作業が伴うため、配送業者による組み立てサービス(別料金)も準備されている。
防音パネルを軽量化する事で、全体総重量は約80kgに収めた。楽器演奏だけでなく、レコーディングや、テレワークブース(立ち仕事)としての活用も可能。
レコーディング機材や照明を中に設置するための通線穴など、防音室の活用範囲を広げるために必要な機能も装備。専用の吸音材・OWP2Aを、楽器や演奏スタイルに合わせて配置することで、防音室内を好みの音響空間へカスタマイズできる。
外形寸法は918×970×2,040mm(幅×奥行き×高さ)、内径は837×904×1,942mm(同)。照明器具は付属しない。