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Netflix、2期連続の会員減少。'23年初頭に広告付きプラン導入

米Netflixは現地時間7月19日、2020年第2四半期(4~6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比9%増の79億7,000万ドルと好調だった一方、全世界での有料メンバー数は前四半期の2億2,164万人から2億2,067万人へと、約97万人減少した。会員数減少は2四半期連続。

地域別データ

同社は2022年第1四半期(1~3月)で、過去10年で初めて会員数が減少したことを報告。その際、第2四半期では約200万人の減少を見込んでいた。第3四半期に向けては約100万人の会員増加を見込む。第2四半期の営業利益は15億7,800万ドル、当期純利益は14億4,100万ドルだった。

有料メンバー数は、北米やヨーロッパ・中東・アフリカ地域で減少したものの、ラテンアメリカ・カリブ海地域、日本を含むアジア太平洋圏では増加。アジア太平洋圏では3,372万世帯から3,480万世帯となった。

当初の見通しから会員減が約半分に留まった要因について、同社のリード・ヘイスティングスCEOはストレンジャー・シングスをはじめとする人気作の配信やマーケティング、サービス、マーチャンダイジングの改善が影響したとの見方を示しつつ、「200万人を失わずに済んだが、それでも100万の会員を失っており、あまり歓迎できる状況ではない」とコメントしている。

今後に向けては、スタジオコロリドによるアニメ作品「雨を告げる漂流団地」(9月16日配信)や、「初恋 First Love」(11月24日配信)、「今際の国のアリス シーズン2」(12月配信)など、注目の実写作品を配信予定。また先日、米Microsoftをパートナーに迎えた、より低価格な広告付きプランを2023年初頭を目標に導入する。