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TEAC、新V.R.D.S搭載CDプレーヤーは4月発売で約38万円。トランスポート約27万円

新V.R.D.S搭載CDプレーヤー「VRDS-701」

ティアックは、70周年記念モデルとして、新開発V.R.D.SメカニズムとオリジナルディスクリートDACを搭載したCDプレーヤー「VRDS-701」と、同モデルをベースとしたCDトランスポート「VRDS-701T」の発売日と価格を決定。VRDS-701は4月15日発売で382,800円、VRDS-701Tは5月27日発売で275,000円。カラーはシルバーとブラック。

詳細は既報の通り。共通する特徴は、ティアックブランドとしては2003年の「VRDS-15」以来となる、新開発のV.R.D.Sメカを採用していること。V.R.D.S(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)は、CDを同径のアルミニウム製ターンテーブルでクランピングし、慣性質量を増大させることで回転振動や不要振動を低減させる独自のCDドライブメカニズム。

新開発のメカでは、樹脂製のトラス構造のブリッジを採用。あえて片側だけを固定することで、CDメカの振動がブリッジを伝わって反対側に伝搬しないようにしている。CDメカ全体がサブシャーシにセミフローティング状態でマウントされて、CDメカとシャーシの間の振動伝達をコントロール。共振の影響を排除した。10MHzの外部クロック入力も備えている。

新V.R.D.S

CDプレーヤーのVRDS-701は、フルバランス構成のアナログ可変ゲインアンプ型アッテネーター「TEAC-QVCS」を搭載。プリアンプを使わずに、パワーアンプへ直接接続でき、フロントパネルにボリュームツマミも備える。このため、同じ「701」シリーズのパワーアンプ「AP-701」と組み合わせると、別途プリアンプを用意せずに、VRDS-701とAP-701だけでCD再生環境が構築できる。

さらにVRDS-701には、汎用DACチップを使わず、独自のアルゴリズムを盛り込んだFPGAによるディスクリート回路で構成した「TEAC ⊿ΣディスクリートDAC」を搭載。DSDはそのまま、PCMは⊿Σモジュレーターを通して、1bit信号に変換した後、高音質なアナログ信号として出力される。「ディスクリートだからこそ実現できる広大で澄み渡る音場表現」が味わえるとのこと。DSDは22.5MHz、PCMは384kHz/32bitの再生が可能。MQA CDの再生に加え、デジタル入力でもMQAフルデコードが可能。USB DACとしても使用できる。

上にあるブラックの筐体がCDトランスポート「VRDS-701T」

CDトランスポートのVRDS-701Tは、VRDS-701からDAC部分を省き、同シリーズの「UD-701N」との組み合わせや、ユーザーが用意したDACと組み合わせられるモデル。MQAコアデコーダー機能は備えているほか、内部回路をデジタル出力に最適化している。