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カナルワークス、ニュートラルチューンの8ドライバイヤフォン

「CW-L78」

カナルワークスは、3ウェイの設計自由度を“ニュートラルチューン”につぎ込んだというイヤフォンとして、カスタムIEMを2モデル、セミカスタムIEMを1モデル、ユニバーサルIEMを2モデルの計5製品を、5月12日から順次発売する。いずれも価格はオープンプライスで、直販価格は171,600円から。カスタムIEMは耳型採取費用が別途必要。

カスタムIEM

  • CW-L78 220,000円 5月12日発売(受注生産品)
  • CW-L78PSTS 249,700 円 同上

セミカスタムIEM

  • CW-S78 176,000円 5月12日発売(受注生産品)

ユニバーサルIEM

  • CW-U78 171,600円 5月下旬発売
  • CW-U78BT2 179,300円 同上

いずれも低域に2基、中域に2基、高域に4基のバランスドアーマチュアドライバーを搭載した3ウェイ・8ドライバー構成で、「ニュートラルなサウンドで音楽のジャンルを選ばず、クラシックからポップミュージックまで解像度高く再生することができる」という。

高域用のクアッドドライバー

きめの細かいニュートラルなチューニングを実現するため、低域用ドライバーは従来モデルから変更。高域についてはクアッドドライバー1基の構成となっている。特に高域は、クアッドドライブ化することで低ひずみ、高ダイナミックレンジを実現したとのこと。

「CW-L78」

これにより、細かな音の表現も可能になったといい「各楽器の輪郭や定位がより明確になり、音楽ジャンルを選ばず、高いクオリティで再生できる」とする。

同社は、今回のCW-L78と並ぶモデルとして、同じく8ドライバー構成の「CW-L77」も展開している。CW-L78と比べると、CW-L77は「ボーカルやギター、サックスなどのソロアーティストの楽曲を、より艶っぽく再生することに向いています」とのこと。

PSTSを搭載したカスタム版「CW-L78PSTS」

全モデルとも、インピーダンスは11Ωで、感度は117dB。カスタム版では、耳型を採取して制作するため、長時間の使用でも疲れにくく、快適に音楽が楽しめる。またカラーリングやフィニッシュを自由に選べ、付属ケーブルをBluetooth対応にすることもできる。付属パーツセットの部品を交換することで低域の量感を調整できる「PSTS(パーソナル・サウンド・チューニング・システム)」搭載モデルも用意した。

ユニバーサル版「CW-U78」

ユニバーサル版は、カスタム版と同じ構成ながら耳型採取の手間が不要。シェルは、カスタムIEMと同じくひとつひとつハンドメイドされる。ノズルは国内生産されたアルミの削り出し品。ケーブルは、耳掛け部分のメモリーワイヤーの代わりに耳当たりの優しいカール処理を施した新ケーブルを採用しており、皮脂などによる変色にも強くなったとのこと。本体側のプラグはカスタムIEM版と同じ2Pin仕様。

ユニバーサル版のBluetoothケーブル付属モデル「CW-U78BT2」

このユニバーサル版でもBluetooth対応ケーブルが付属する「CW-U78BT2」を選択可能。ケーブルはBluetooth 5.0準拠でコーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LLをサポートする。ケーブル自体も音質に配慮しており、4Nグレードの無酸素銅導体ツイストケーブルを採用する。

セミカスタム版の「CW-S78」は、耳型採取不要のユニバーサルシェルで、手軽にカラーリングやフィニッシュをカスタマイズできるモデル。シェル構成はユニバーサル版と共通で、カスタム版と同じく、オーダー仕様に沿って、ひとつひとつハンドメイドされる。

パッケージ

カナルワークスは、以前からシンプルなパッケージで梱包材のプラスチック使用量を抑えてきたが、年初よりサステナビリティに配慮したコットンのインナーバッグと、スペースを取らない折りたたみ式ペーパーボックスにパッケージを一新。より環境に配慮しつつ「お買い求めいただいたお客様の満足度向上にもつながるアップグレード」を施している。

全モデルともセミハードケースが付属するほか、カスタム版にはクリーニングツールとクリーニングクロスが、セミカスタム/ユニバーサル版にはイヤーチップ(S/M/L)が付属する。

4月29日に開催される「春のヘッドフォン祭2023」でも展示、先行販売が行なわれる。