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カナルワークス、全帯域クアッドBAで16ドライバ「CW-L91」。ユニバーサルも

カスタムIEM「CW-L91」(スペシャルフィニッシュ:ウッドプレート「クスノキ」)

カナルワークスは、フルレンジとマルチウェイの良さを兼ね備えたという3ウェイ16ドライバーのカスタムインイヤーモニター(IEM)「CW-L91」と、パーソナルサウンドチューニングシステム(PSTS)を搭載した「CW-L91PSTS」、ユニバーサルモデルの「CW-U91」、Bluetoothケーブルが付属する「CW-U91BT2」を、4月24日に発売する。いずれも受注生産で、価格はオープンプライス。各モデルの直販価格は次のとおり。カスタムIEMのCW-L91とCW-L91PSTSは別途、耳型採取費用がかかる。

  • CW-L91 247,500円
  • CW-L91PSTS 275,000円
  • CW-U91 198,000 円
  • CW-U91BT2 206,800円

「CW-L07QD+」で導入した4基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを並列接続するクアッドドライブを発展させたモデル。フルレンジモデルの長所とマルチウェイの長所を両方獲得するために、基本構成をマルチウェイとしながらも、その構成ドライバーとして、複数の超小型ハイスピードBAドライバーを各帯域共通に採用するというアプローチが取られている。

超小型のハイスピードクアッドBAドライバー

具体的には、超小型のBAドライバー4基をひとつにまとめた「クアッドBAドライバー」を、高域に1基、中域に1基、低域に2基使った合計16ドライバー構成を採用。これにより、マルチウェイ構成ながらも「ナチュラルでひずみ感が少なく、音の粒立ちが細やかな、リファレンスモニターと呼ぶにふさわしいオールジャンル対応のモデル」に仕上がったという。

フェイスプレートに設けられたPSTSコネクター

カスタムIEMモデルに用意されるPSTSは、低域のネットワークパーツを交換して、好みに合わせたチューニングを行なうことができるシステム。ここ数年は海外のみの取り扱いだったが、今回は国内においても導入。本モデルでは、低域だけでなく高域のネットワークパーツも交換、チューニングできるようになっている。

商品の仕様はユーザーの好みに合わせ、シェルやフェイスプレートのカラー、スペシャルフィニッシュ、Bluetoothを含むケーブル仕様などを多彩なオプションから選ぶことができる。

Bluetoothケーブルが付属するユニバーサルIEM「CW-U91BT2」

同時発売となるCW-U91/BT2は、カスタムIEMモデルと同じドライバー構成ながら耳型採取不要のユニバーサルモデル。CW-U91BT2では、Bluetooth 5.0に対応したケーブルが付属する。コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LLをサポートする。

ユニバーサルIEM「CW-U91」

ユニバーサルモデルでも、カスタムモデルと同様に、シェルをひとつひとつハンドメイドで製作。その形状は今まで数多くの耳型と向き合ってきた経験と資産を活かし、より多くのユーザーにフィットするものになっているという。カスタムと同等の特性を持つという2穴アルミ削り出しノズルを搭載。

ユニバーサル用に耳掛け部分のメモリーワイヤーを耳当たりの優しいカール処理に変更した新ケーブルを採用。皮脂などのによる変色にも強くなったという。本体側のプラグはカスタムモデルと同じく2Pin仕様。

インピーダンスと感度は4モデルとも、12Ω、114dB。全モデルともセミハードケースが付属するほか、カスタムモデルではクリーニングツールとクロス、ユニバーサルモデルでは3サイズ(S/M/L)のイヤーチップが付属する。