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Netflix、DVDレンタル事業を9月末で終了。52億枚以上郵送

NetflixのDVDレンタルでは、赤い封筒が使われてきた

米Netflixは現地時間4月18日、25年の歴史を持つDVDレンタル事業について、2023年9月29日の発送を持って終了すると発表した。

同社は、レンタルDVDを郵送するというアイデアが元となり、1997年に設立。'98年にDVDレンタル&セルサイトを立ち上げた。現在事業の主軸となっている動画配信サービスは2007年に開始し、それ以降もDVDレンタル事業は継続してきた。

しかし、「ビジネスが縮小し続けるなかで、会員に最高のサービスを提供するという目標達成がますます難しくなるだろう」として、同サービスの終了を決めた。

ちなみに最初にNetflixでレンタルされたDVDは、1998年3月10日の「BeetleJuice(邦題:ビートルジュース)」で、これまでに郵送したDVDの総枚数は52億枚以上。もっとも人気だった作品は「The Blind Side(邦題:しあわせの隠れ場所)」だったという。

Netflixのテッド・サランドスCEOは「私たちは長い間、DVD(レンタル)会員の方々と映画を観るひとときを共有できたことを大変光栄に思い、また社員が成し遂げてきたことを誇りに思い、これから何十年にも渡って、エンターテインメントファンを喜ばせ続けられることに興奮している。DVDを再生してくれたり、Netflixの“赤い封筒”がポストに届くのを待ってくれていたみなさんに感謝している」とコメントしている。

また同社は2023年第1四半期(1~3月期)の決算も同日に発表している。有料会員数は前四半期から175万人増加し、世界合計で2億3,250万人となった。会員数は3四半期連続の増加。売上は81.62億ドル、当期純利益は13.05億ドルだった。

会員数増加の理由について、同社は「アウターバンクス」、「YOU ―君がすべて―」「ジニー&ジョージア」といった人気シリーズの最新シーズンや、新作の「ナイト・エージェント」「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」のヒットがけん引したと分析している。