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オヤイデ、旭化成PULSHUTを使ったオーディオ用ノイズ抑制シート

ノイズ抑制シート「NRF-005L」

オヤイデ電気は、旭化成が開発したPULSHUT(パルシャット)を使ったノイズ抑制シート「NRF-005L」を30日に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は7,700円前後。A4シートタイプ(297×210mm)となる。

既発売のテープタイプ「NRF-005T」に続き、要望が多かったというA4シートタイプが登場。NRF-005Tは電線の巻き付け、ICや電子部品の貼付などに適しているが、NRF-005Lは筐体の内部・外部、オーディオ機器の基盤周辺など、広い面積への貼り付けに適している。

任意のサイズに切って使える

パルシャットは磁性体を使用していない高機能不織布で、MHz帯~GHz帯まで、広い周波数帯域のノイズに効果があるという。基材は0.05mmと薄く、軽量。柔軟性に優れ、凹凸面への貼り付けが可能。シート表面、断裁面ともに絶縁性が高いので、導電面にも貼り付けできる。

従来のノイズ抑制材は磁性体の材質や使用量を調整することで、ノイズ抑制量をコントロール。高い磁性損失特性を持ち、電磁ノイズを熱変換することでノイズ吸収効果を得ている。

その一方で、特定周波数帯域のインピーダンスが上昇し、原音となる波形にも影響を及ぼすという。

パルシャットは、高機能不織布に特殊表面加工を施すことで、非磁性体でありながら高いノイズ抑制性能を持つため、「原音となる波形への影響を抑えつつ、ノイズ成分のみ抑制することが可能」としている。2.4GHzを超える高周波では97%の吸収率を計測している。

オヤイデでは使い方として、「オーディオ機器の入出力端子、ノイズの発生しやすい箇所の周辺、ケーブルやプラグに貼りつけることで、高いノイズ抑制効果を発揮。原音となる波形を変形・歪ませることなくノイズフロアを下げ、付帯音の少ない繊細な表現力が向上。映像では輪郭の滲みが減少し、色彩の鮮明さが増すなどの効果が得られる。音質においてはSN比の改善、重心の安定化、定位する音像のフォーカスが合い、空気の隙間を埋めている雑音感の排除、音場感の拡大が感じられ、映像においては階調表現、発色の向上などに寄与する」という。