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オンキヨー・パイオニア最上位AVアンプ。DYNAUDIO新アクティブスピーカ「Focus」
2023年6月24日 17:45
東京国際フォーラムで「OTOTEN2023」が開幕した。会期は6月24日・25日の2日間で、入場は無料だが、公式サイトからの事前登録が必要。各社がブースで新製品を紹介しており、ここではオンキヨー、パイオニア、ヤマハなどのブースをレポートする。
オンキヨーとパイオニア
ティアックより7月29日発売となる、オンキヨーとパイオニアブランドそれぞれの最上位AVアンプがブースに登場。オンキヨーは11.2ch「TX-RZ70」、パイオニアは11.4ch「VSA-LX805」で、価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はTX-RZ70が437,800円前後、VSA-LX805が470,800円前後。
オンキヨーのTX-RZ70は、長年培ってきたダイナミックオーディオアンプ技術をベースに、新たなシンメトリック構造を採用しているのが特徴。
「ハイカレント3段ダーリントンアンプ」、「低NFB回路」、「全チャンネルVLSC回路」の全てが進化し、位相ずれも除去してクリアで正確な音像を再現。正確な音像の大きさやステージ感、空間の広さ、ボーカルのリバーブを表現することで、「オンキヨー AVアンプ史上最高峰の音質」を提供するという。
「Dirac Live」も標準搭載し、「Dirac Live Bass Control」にもオプションで対応する。
パイオニアのVSA-LX805は、最新技術とスタジオレベルの高品質な回路を駆使し、11チャンネルアンプ全てにおいて同じクオリティの「Multi Channel Stereophonic Philosophy」を継承。「製作者の意図通りの音の再現を目指して、スタジオチューニングで培った技術を惜しみなく投入した」という。
こちらもDirac Liveを標準搭載で、オプションでDirac Live Bass Controlにも対応。パイオニア独自の音場補正技術「MCACC Pro」も搭載している。
DYNAUDIO JAPAN
DYNAUDIOのブースには、今後発売予定のアクティブスピーカー新「Focus」シリーズが登場。ブックシェルフの「Focus 10」が海外で約5,000ユーロ、フロア型「Focus 30」が約7,500ユーロ、「Focus 50」が約1万ユーロ。日本での価格は未定だが、Focus 10が80万、90万円あたりのイメージ。
いずれも、プロスタジオ用モニタースピーカーと同じドライバー技術とアンプシステムを搭載。最大出力280Wを誇るパワーアンプユニットと、DSPにより、設置場所に合わせて最適な音質に調整できるという。
Wi-FiやBluetooth接続に加え、高音質なWiSA接続にも対応。同軸デジタル、光デジタル入力も備えるほか、アナログ入力も用意しているため、CDプレーヤーやレコードプレーヤーとも直接接続可能。
Spotify Connect、TIDAL(日本未展開)Connect、AirPlay 2、Google Chromecastなどもサポート。Roon-readyにも対応する。マグネットグリルを同梱し、取り付けると自動でそれを検知し、グリルを踏まえた音質にEQを補正するという。
ヤマハ
ヤマハブースでは、5月末に発売された、Amazon Music HDやSpotifyなどの音楽配信サービスの再生に対応し、HDMI ARC端子も備えた2chアンプ「R-N2000A」(429,000円)が注目を集めている。
AVアンプの「RX-A8A」や、2chプリメインアンプ「A-S2200」や「A-S1200」などで培った技術を融合させた、ネットワーク再生対応の2chアンプ。HDMI ARCに対応し、テレビとも連携可能。さらに、同社AVアンプでお馴染みの、最適な音場を創り出すという自動音場補正機能「YPAO」も備えている。
HDMI ARC対応のテレビと、HDMIケーブル1本で接続し、テレビの音をR-N2000A + スピーカーから再生できる。テレビのリモコンでR-N2000Aの電源ON/OFFが連動できる。
ブースには、フロア型スピーカー「NS-2000A」を使ったシアターも用意している。
東北パイオニア
カロッツェリアの製品を紹介している東北パイオニアは、地下に自動車を使ったカーオーディオの体験コーナーを設けているが、それ以外に、部屋の中にもブースを出展。カロッツェリアのカーオーディオユニットを、オーディオスピーカーのエンクロージャーに収め、そのサウンドクオリティをアピール。
点音源再生を実現するTADのコア技術であるCSTドライバーを採用したスピーカーユニットや、臨場感あふれるハイレゾ音源再生を実現するカスタムフィットスピーカーなどを紹介している。
また、パイオニア創業者の松本望氏が1937年に日本で初めて発売したダイナミックスピーカー「A8」も展示。レーシングドライバー小林可夢偉氏のヘルメットカラーリングを施したサテライトスピーカーも展示している。
JVCケンウッド
ブースに入ると、まるで森の中のカフェのような雰囲気なのがJVCケンウッド。
空間音響デザインソリューション「KooNe(クーネ)」によるリラクゼーション空間提案を行なっており、ハイレゾ自然音源(独自に収録・編集した超高音質・高周波成分を含む森と川の音)と専用のハイレゾ音響システム、独自の空間音響設計を組み合わせている。
このゾーンには、Victor、JVC、KENWOODブランドの完全ワイヤレスイヤフォンも用意。リラックスできる空間で、イヤフォンの試聴が可能。
さらに、D-ILAプロジェクターのハイエンドモデル「DLA-V90R」による、高精細8K映像を体験できるシアターも用意。歴代のD-ILAプロジェクターも展示されており、その進化を知ることができる。