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世界最大級の音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」 9月開業。ソニーが音響など協力

Kアリーナ横浜外観(パース)

ソニーマーケティングは、2023年9月29日に神奈川県横浜市西区に開業する世界最大級の音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」に映像や照明、音響や音声にかかわる舞台特殊設備を納入したと発表した。

Kアリーナ横浜内観(パース)
Kアリーナ横浜断面(パース)

Kアリーナ横浜は、「すべては『音楽』を楽しむために」をコンセプトにした音楽アリーナで、観客席は2万席。全席に長時間快適に過ごせるファブリックシートを導入するほか、ステージ前方のアリーナに加え、三層構造となるスタンドの全席がステージ正面を向いた扇型の形状で迫力と一体感を生み出すという。

アリーナ内観

ソニーマーケティングは、音楽に特化したKアリーナ横浜ならではのエンタテインメント空間を演出する舞台特殊設備のプロジェクトマネジメントとして、高精細LEDビジョンやハイクラススピーカーおよび舞台照明を含む舞台特殊設備の設計、システム構築、納入までの一連のシステムインテグレーション業務を担当。「大規模スタジアムやエンタテインメント施設などでのシステム構築で培った知見を生かし、音にこだわった上質なエンタテインメント体験のための空間づくりと、効率的に運用できるシステムの両立を実現した」とのこと。

アリーナ内観

舞台映像設備では、アリーナ内全体を撮影するリモートカメラ「BRC-X1000」、アリーナ後方の観客へのフォローに使用するアッパーサービスビジョン4面、アッパースタンド最前列のリボンビジョンなどを設置。アリーナ各所から接続した持込機材などの多様な映像素材をコントロールルームに設置したライブプロダクションスイッチャー「XVS-G1」に接続することで、上述のビジョンや各所のモニターなどを使って迫力ある映像を演出する。

また各所ラウンジにはデータプロジェクター「VPL-FHZ91L」やディスプレイモニターのブラビアも導入。ライブ映像やインフォメーションなどを低遅延・高画質で再生できる。

舞台音響音声設備では、音楽に特化した空間づくりにこだわり、L-Acousticsのスピーカーシステムを採用した。メインスピーカーにK1・K2を使用、その他アウトサイドスピーカーやアッパースタンド向けフォロースピーカーを常設し、会場全体に良質を追求した音響空間を提供する。そのほか、舞台照明設備では十分な電源容量を確保し、場内演出を豊かにするピンスポットライト、ムービングライトなどを導入している。

Kアリーナ横浜の所在地は神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-14。運営会社はケン・コーポレーションの100%出資会社である「Kアリーナマネジメント」。開業公演は、横浜出身の2人組アーティスト・ゆずが務める。

Kアリーナ横浜を含む街区「ミュージックテラス」の外観。中央左がKアリーナ横浜
アリーナメインホワイエ