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ポルトガルの調音パネル「Artnovion」上陸。1本約11万円から

Siena W Bass Trapスタンドセット2セットの設置例

エミライは、ポルトガルの調音パネルブランドArtnovionの取り扱いを開始する。パネル3枚と専用スタンドがセットになった3製品を発売。すべて価格は各オープンプライス。ラインナップと店頭予想価格は、Andreaスタンドセットが109,890円前後、Siena Wスタンドセットが146,190円前後、Siena W Bass Trapスタンドセットが231,000円前後。

Artnovionは、2014年にスタートしたポルトガルの音響パネルブランド。ポルトガル第2の都市・ポルト近郊を拠点とし、音響パネル製品の設計/製造だけでなく、プロオーディオ、住宅、建築用途の音響設計も提供している。

5,000種類を超える製品を擁するArtnovionのパネルより、手軽に設置して試せるよう、吸音、拡散+吸音、低域吸音の3種類のスタンドセットを用意する。専門店自宅へのインストールにあたって豊富な選択肢の中から適切な特性・デザインのパネルが選べる。

Andreaは、中域から広域までの幅広い周波数帯域の処理に対応したパネル。表面の音響ファブリックにより反射を効果的に抑制し、背面に設けられた吸音フォームと組み合わされることで吸収特性を発揮する。パネルのカラーバリエーションは24色から選択できる。

吸音特性は200Hz~5kHz。パネルサイズ(1枚)は595×595×76mm。組み立て時のサイズは591×2,085×285mm。パネル3枚とスタンドを合わせた重量は約9kg。

Andrea(Ink Black仕上げ)

Siena Wは、拡散+吸音機能を併せ持った木材の仕上げの調音パネル。フロントに配置された幅の異なる木材によって音波の反射を分散させ、背面のウレタンフォームによって行なわれる吸音機能を組み合わせて自然でバランスのとれた音空間を作り出すという。

ラッカー仕上げとナチュラルウッド仕上げの2種類と、カラーバリエーションを選択できる。

吸音特性は315Hz~5kHz。パネルサイズ(1枚)は595×595×63mm。組み立て時のサイズは591×2,085×285mm。パネル3枚とスタンドを合わせた重量は約14kg。

Siena W(Oak Natura仕上げ)

Siena W Bass Trapセットは、低域を効果的に吸音可能なHiFiオーディオルーム向けの製品。パネルのカラーバリエーションは3色から選択できる。

ダイアフラムのピストンモーションにより、低域を吸音し、質量を任意に変化させることで吸音特性を変更可能な「Tuneable Pistonic Diaphragmatic Absorber(T.P.D.A.)」テクノロジーを搭載。ダイアフラムに装着されたウェイトの付け外しによって共振周波数を変更し、58Hz~82Hzを中心に、空間へ最適な特性に合わせられる。

Siena W Bass Trap(Jet Black仕上げ)

吸音特性は58Hz~82Hz(可変式)。パネルサイズ(1枚)は595×595×213mm。組み立て時のサイズは591×1,830×345mm。パネル3枚とスタンドを合わせた重量は約40kg。

インストールに際し、専門家の知見を踏まえた提案をするため、建築音響専門の一級建築士事務所との業務提携しており、要望に応じて、コンサルティングサービスの提供も行なうとのこと。コンサルティングサービスはオプションで別途費用が発生する。