日立、HDMI搭載/輝度4,000ルーメンの液晶プロジェクタ
-1,400×1,050ドット液晶搭載。大会議室での使用を想定
株式会社日立製作所は、1,400×1,050ドットパネルを採用し、HDMIを搭載した液晶プロジェクタ「CP-SX635J」を5月18日より発売する。価格は732,900円。
0.79型/1,400×1,050ドットの液晶パネルを搭載したプロジェクタ。パネルの配向膜に無機物質使用した「無機液晶パネル」を採用。従来の液晶パネルに比べて光による劣化を抑え、長寿命化を図っている。
輝度は4,000ルーメンを実現。プレゼンテーションなどでの使用を想定し、大会議室での大画面表示や明るい部屋での投写に対応する。レンズは1.2倍のマニュアルズーム/フォーカスを搭載。ダイヤル式の水平・垂直レンズシフト機能を備え、ドライバーを使った調整にも可能。天吊り後の微調整にも対応する。光源は275WのUHBランプ。
HDMI入力端子を1系統装備。そのほかの入力端子は、D-Sub 15ピン、BNC(RGB/コンポーネント兼用)を1系統ずつ、コンポーネント(RCA)、S映像、コンポジットを各1系統備える。RCAとステレオミニのアナログ音声を各2系統搭載。出力はアナログRGB(D-Sub 15ピン)、ステレオミニのアナログ音声を各1系統備える。4W×2chのスピーカーも内蔵。
Ethernet端子も搭載し、有線LAN経由での遠隔操作が可能。専用ソフト「らくらく接続MIU」を使用することで、電源ON/OFFなどの状態管理やランプ使用時間の確認、指定時間に電源をON/OFFするなどの一括管理に対応。画面調整などリモコン同様の操作もPC上で可能になる。また、1台のPCで複数台のプロジェクタを管理することや、ランプ切れなどプロジェクタの状態や異常をメール通知することも可能。さらに、PCからの静止画データをプロジェクタに転送できる。
プログレッシブ回路でのデジタル処理により、インターレース映像を2倍の密度でスキャンして1枚の映像に描きだす「プログレッシブスキャン」や、劣化なくノイズを低減する「ノイズリダクション」機能も搭載する。画質モードとして「デイタイムモード」、「ホワイトボードモード」、「黒板モード」、「シネマモード」、「ダイナミックモード」を用意。
ホワイトボードや黒板への書き込みを容易にする「テンプレート機能」を搭載。罫線などの下地テンプレートをホワイトボードなどに投映する機能で、文章や図、グラフなどの書き込みの補助が行なえる。あらかじめ内蔵された「黒地に白罫線」、「白地に黒罫線」、「方眼白地に黒線」、「方眼黒地に白線」の4種類のテンプレートの中から使用目的や環境に合わせて選択が可能。
そのほかの機能として、使用後のクールダウン時間省いて電源を落としたり、メインスイッチを入れるだけで起動できる「ダイレクトパワーON/OFF」、台形歪みを本体の内部センサーが感知して自動的に補正する「オート垂直キーストン補正」、スタンバイ時に音声信号を外部出力可能な「オーディオパススルー」機能を備える。
2種類の大型静電エアフィルターを吸気部に採用した「ハイブリッドフルター」により、フィルター清掃の間隔を従来機種の400時間から2,000時間に延長し、メンテナンスの手間を低減している。騒音レベルは30dB。消費電力は460W。外形寸法は418×319×139mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.1kg。レーザーポインタ付きリモコンやレンズカバーなどが付属する。
(2009年 4月 22日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]