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YouTube、編集ソフト不要でショート/長尺動画を作れる新アプリ
2023年9月22日 11:49
米YouTubeは現地時間9月21日に開催した「Made on YouTube」において、AIが生成した動画や画像の背景をYouTubeショートに追加できる「Dream Screen」や、新モバイルアプリ「YouTube Create」など、新しい生成AIのツールを発表した。
Dream Screenは、YouTubeショートでのクリエイティブな表現をさらに引き出すという生成AIの新機能で、年内に試験運用を開始する。なお日本での導入時期は未定。
プロンプトにアイデアを入力するだけで、AIが生成した動画や画像の背景をショートに追加できる。同機能を使えば「クリエイターは自身の想像を超える背景を、YouTubeショートの動画に追加することができる」という。
YouTubeショートについては2020年(日本では'21年)の発表以来、毎月20億人以上のログインユーザーによって、視聴回数が1日あたり700億回以上に上っていることも明かされている。
YouTube Createは、誰もがYouTubeでショート動画や長尺動画を作成、共有できるという新モバイルアプリ。現在は、米国、ドイツ、フランス、英国、インドネシア、インド、韓国、シンガポールを含む一部の市場でAndroid向けのベータ版が無料提供されている。
正確な編集やトリミングを含む動画編集ツール、自動字幕起こし機能、ナレーション機能、フィルター、エフェクト、トランジション、ビートマッチング技術によるロイヤリティフリーの音楽ライブラリなどが利用でき、編集ソフトを使うことなく、YouTube用の動画を作成できるという。
(C)YouTube
またクリエイターの負担を軽減する新しいツールとして、AI搭載の吹き替え機能「Aloud」の導入も予告された。現在一部のクリエイターが利用でき、英語、ポルトガル語、スペイン語で試験運用されている。日本での導入時期は未定。
さらにYouTube Studioには、生成AIを使って動画のアイデアを生み出し、アウトラインを作成することで、クリエイターのアイデア出しをサポートする新機能を来年導入する。これらのインサイトは、視聴者がすでに見たもの、興味を持っているものに基づいて、チャンネルごとにパーソナライズされるという。
YouTube Studioではクリエイター向けのAI搭載ツールの初期バージョンのテストが行なわれており、調査対象者の70%以上が、動画のアイデア開発に役立っていると回答したとのこと。
YouTubeのニール・ハーモンCEOは「本日、私たちは、難しいことをシンプルに、不可能なことを実現可能にして、クリエイターとアーティストのクリエイティブな表現をさらに押し広げるのに役立てるツールを発表しました。世界中のクリエイターに対して、彼等が好きなコンテンツを簡単に作れるようにすることは、何十億もの人々の手にクリエイティブな力を届けるというYouTubeのコミットメントの中核をなすものです。本日は、クリエイティビティの新時代の幕開けです」とコメントしている。