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デスクトップクラスのDACチップ搭載のポータブルUSB-DAC/AMP。約7.3万円
2023年12月6日 08:30
MUSINは、中国・iBasso AudioのポータブルUSB-DAC/AMP DCシリーズより、同ブランドの“MAXシリーズ”に通ずる最先端技術と最新鋭パーツを盛り込んだフラッグシップモデル「DC-Elite」を、12月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は73,260円前後。予約は12月8日から受け付ける。
ROHM製の「BD34301EKV」DACチップを搭載し、ボリュームに自社開発の4セクションステップアッテネーターを採用するなど、ポータブルプレーヤーに匹敵するアーキテクチャーをコンパクトなボディに踏襲したという。
コンパクトサイズのポータブルDAC/AMPにおいて、デスクトップクラスの電流出力DACチップ採用は前例がなく、このDC-Eliteが業界初とのこと。
BD34301EKVを採用した回路設計技術は、限られた基板面積の中でも、最大限にDACチップの性能を引き出すことが可能で、優れたダイナミクスと広い空間表現力に加え、静寂性と高い情報量を両立することができ、「コンパクトなサイズ感からは想像できない驚異的なサウンドクオリティを実現する」という。
対応サンプリングレートは、PCMが最大768kHz/32bitで、DSD 512のネイティブ再生もできる。
デジタルボリュームによるbit落ちを原因とした、サウンドへの損失を払拭するためにアナログボリュームを採用。同ブランドのデジタルオーディオプレーヤー「DX320MAX」でも採用した、自社開発の24段4セクションステップアッテネーターを搭載した。
これにより最高峰の静寂性とクリアリティを体感することができ、「コンパクトDAC/AMPの中でも、他に類を見ないSNRスペックを誇る、最高峰のサウンドを実現している」という。
オーディオ回路は、BD34301EKVを中心に、6つのデュアルオペアンプを搭載した、唯一無二の回路設計で、内部回路はプレーヤーと等しく大規模な設計になっている。
iBassoのプレーヤーの開発で培った自社開発FPGA技術を採用し、FPGAのクロックソースにはNDK製フェムトクロック水晶振動子を搭載している。これにより従来のDCシリーズと比較しても、デジタルオーディオデータの歪みを大幅に低減し、正確でノイズレスな高品位サウンドを実現した。
同期整流技術とRICOH製Boost DC/DCコンバーターチップによる高効率電源に加え、フラッグシッププレーヤーにも採用している、Linear Technology製超低ノイズLDOリニアレギュレータを搭載し、「ノイズフロア<0.8μV」の低ノイズ設計を実現。USBバスパワー駆動という制限の中でも500mAの高出力電流を確保し、電流出力型DACの性能を最大限に引き出している。
出力端子は、3.5mmシングルエンドと、4.4mmバランスを搭載し、3.5mmシングルエンド出力は同軸デジタルにも対応。外部DACやオーディオシステムへ、最大768kHz/32bitのデジタル信号伝送ができる。再生周波数帯域は10Hz~50kHz(-0.5dB)。出力はバランス接続時で690mW、シングルエンド接続時で630mW。
サイドボタンにPCMボリューム調整ボタンを搭載。24ステップのアナログボリュームに加え、ボリュームの微調整と最適なボリュームへのマッチングを行なえる。1クリックで「-1dB」コントロールすることができ、最大「-3dB」まで調整することが可能。ボタンを長押しすることで、SPDIFモード(同軸デジタルモード)へ移行することもできる。
そのほか側面にはLEDステータスインジケーターも搭載した。外形寸法は、35×64×14.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は60.5g。専用レザーケースやUSB Type-C to Type-Cケーブル、USB Type-C to Lightningケーブル、USB Type-C to Type-Aアダプタなどが付属する。