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FIIO、バランス出力対応で低ノイズ・高出力のBluetoothレシーバ兼USB DAC「BTR15」

「BTR15」

エミライは、FIIOブランドより、4.4mmバランス出力を搭載し、低ノイズ・低歪みと高出力を両立したBluetoothレシーバー&USB DAC搭載ヘッドフォンアンプ「BTR15」を、12月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後。カラーはBlackとDark Blueの2色。

「BTR15」Black

ESS製の統合型DACチップ「ES9219MQ」を左右独立で合計2基搭載。バランス出力時の最大出力は、前モデル(BTR5)から約40%向上した340mW(32Ω負荷時)でありながら、統合型DACチップのDAC部とヘッドフォンアンプ部に独立した電源供給を行なう設計により、低ノイズ・低歪みを両立したという。

「BTR15」Dark Blue

XMOS製のUSBコントローラーチップ「XU316」も採用し、USB-C端子からの入力では最大384kHz/32bitまでのPCM、DSD 256のネイティブ再生に対応。16コアの演算能力によりMQAフルデコードにも対応した。なお、USB DAC機能はドライバー不要のUSB Audio Class 1.0モードと、フルスペックでの再生が可能な2.0モードの2モードがあり、2.0モードの場合は公式サイトからドライバーのダウンロードとインストールが必要となる。

BluetoothレシーバーとしてはQualcomm製「QCC5125」を採用しており、Bluetooth 5.1に準拠。コーデックはSBC、AAC、aptX、aptx LL、aptX Adaptive、aptX HD、LDACをサポートする。

出力は4.4mmバランスと3.5mmシングルエンド。SN比は4.4mmバランスが-122dB、3.5mmシングルエンドが-120dB、THD+Nはどちらも 0.0008%未満。再生周波数帯域は20Hz~50kHz(-0.8dB)で、推奨インピーダンスは4.4mmバランスが8~350Ω、3.5mmシングルエンドが8~150Ω。

FIIOが独自開発した、無線・有線どちらのモードでも正確にイコライジングを設定可能な「グローバル・パラメトリックイコライザー(PEQ)機能」も搭載する。Bluetoothモード時のPEQ調整はQCC5125のDSPで、USB DAC時はXU316で処理されるが、FIIO独自のインターフェイスにより、どちらのモードでも共通したPEQ設定が使用できる。

なお、USB DACとして使用時にPEQの有効/無効を切り替えるとUSB接続がリセットされるため、再度スマートフォン側のボリューム調整と再生操作を行なう必要がある。

本体側面

550mAhのバッテリーを内蔵し、最大約8時間の連続再生ができる。さらに内蔵バッテリーをケアする機能として、PCと接続してUSB DACとして使う場合にハードウェアスイッチによってバッテリー充電を中止し、過充電による劣化を防ぐ「バッテリーアイソレーション機能」を搭載。高温に強く耐久性に優れたバッテリーを使っているほか、温度センサーを内蔵することで、高温を検知して充電電流の調整、充電停止などの自動調整を行なってバッテリーの熱損傷を効果的に防止するという。

本体フロントパネルには0.96型、解像度96×96ドットの有機ELディスプレイを搭載。前モデルの0.49型から大型化されたことで視認性が向上、ペアリング先や接続状態、電源ステータス、エンコードフォーマット、音量などの情報を表示できる。

またスマートフォン用アプリ(FIIO MusicまたはFIIO Control)と組み合わせることで、内蔵パラメーターも変更可能。奇数次および偶数次の高調波歪みを調整することもできる。

外形寸法は約72.2×32×12.5mm、重さは37.3g。USB-C to CケーブルやUSB-A to C変換アダプター、樹脂製バッククリップなどが付属する。