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元乃木坂46・高山一実の小説「トラペジウム」アニメ映画化
2023年12月12日 17:53
乃木坂46の一期生・高山一実の小説家デビュー作「トラペジウム」のアニメ映画化が決定した。アイドルを目指す少女の10年間を描いた青春物語で、「SPY×FAMILY」や「ぼっち・ざ・ろっく!」を手掛けたCloverWorksが制作し、2024年5月10日に公開される。配給はアニプレックス。あわせてティザービジュアルや特報、メインキャスト、主題歌情報なども発表されている。
原作は、自分の力で仲間を集め、アイドル目指す高校生・東ゆうの物語。グループを卒業し、現在はタレントとして活動している高山が、乃木坂46在籍中に執筆した作品で、2016年から雑誌「ダ・ヴィンチ」にて連載、2018年には単行本化もされた。現役トップアイドルが描くリアルな描写や共感度の高い内容が話題となり、累計30万部を売り上げている。
高校1年生の東ゆうは“絶対にアイドルになる”ため、自らに4箇条を課して高校生活を送っていた。「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」。別々の高校に通う東西南北の“輝く星たち”を仲間にしたゆうが、高校生活をかけて追いかけた夢の結末とは――。
映画化にあたっては、原作者である高山がシナリオ制作など映画制作に深く関わり、「彼女でなければ描けないテーマ『アイドルが放つ輝き』とは何なのか? 『アイドル』とは何なのか? という“想い”をさらに追い求めた」という。
主人公の東ゆう役を務めるのは、新人ながらTVアニメ「逃げ上手の若君」で主人公の北条時行役を演じた新進気鋭の声優・結川あさき。主題歌は、「どこかにある六畳半アパートの、各部屋の住人の歌」をコンセプトに、楽曲ごとに“歌い手”“作り手”を替えて発表し、Z世代に絶大な人気を誇る音楽プロジェクト・MAISONdesが担当する。
監督は篠原正寛、スーパーバイザーは舛成孝二、脚本は柿原優子、キャラクターデザインはりお、音楽は横山克。
あわせてティザービジュアルと特報も公開された。ティザービジュアルには「わたし一人では、アイドルになれないんだって。」と、絶望すら感じさせるキャッチコピーと、泣き顔が印象的な主人公・東ゆうが描かれている。アイドルを目指す少女の“挫折”を表した衝撃的なビジュアルではあるものの、「目には希望が感じられ、これからどんな物語が展開されていくのか期待が高まる」仕上がりとなった。特報では、MAISONdes の楽曲と共にアイドルを夢見る少女の苦悩が描かれている。
原作者の高山は「自分の頭の中にあったものがこうして映画化にまで発展し、嬉しい気持ち・気恥ずかしい気持ち・不安な気持ちと色々な気持ちが溢れています。小説とアニメ制作、全く別の難しさはありましたが、スタッフの皆さんにお力添えいただきながら長い期間に亘り制作に携わらせていただきました。やっと皆さんに観ていただけるということがすごく楽しみです。2024年5月10日(金)、ぜひ劇場にいらしてください」とコメントしている。