ニュース

トライオード、現代的デザインにKT150真空管を組み合わせた「EVOLUTION MUSASHI」

「EVOLUTION MUSASHI」

トライオードは、真空管プリメインアンプ「EVOLUTION」シリーズより、KT150真空管を採用した「EVOLUTION MUSASHI」を6月に発売する。価格は77万円。なお、ほかのEVOLUTIONシリーズと同様、一定の基準を満たした販売店「トライオードプレミアムショップ」のみでの取り扱いとし、インターネット上での販売は行なわない。

2022年2月に発売された「EVOLUTION」は、現代的なデザインや表示部、リモコン機能などで「真空管アンプの世界に大きな進化をもたらした」という。この思想はトライオード設立30周年記念モデル「EVOLUTION 300 30th Anniversary」にも広がった。そして今回、KT150真空管搭載で好評のプリメインアンプ「MUSASHI」をEVOLUTIONに進化させた「EVOLUTION MUSASHI」が登場する。

高出力管であるKT150の魅力を引き出すAB級プッシュプルの回路構成を採用し、出力は100W+100W(8Ω)。さまざまなスピーカーを力強くドライブするという。使用真空管はKT150×4基、12AU7×4基。

音質が良く、精度が高い日清紡マイクロデバイス製のMUSESシリーズ電子ボリュームを搭載。入力の近くにボリュームを配置できるため信号経路の最短化ができ、より鮮度の高い信号伝送を実現した。シャーシ天面にはバイアスメーターとバイアス調整ボリュームを備え、メーターを確認しながら簡単にバイアス調整ができる。

再生周波数帯域は6Hz~80kHz(-3dB)、SN比は93dB。入力はLINEが4系統、MAIN INが1系統、スピーカー出力は1系統。消費電力は520W(無信号時190W)。

リアパネルのスイッチを切り替えることで入力セレクターとボリュームがバイパスされ、パワーアンプとしても使用できる。リアのMAIN INスイッチをMAIN IN入力に切り替えると、入力表示部が「POWER」表示に切り替わる。

筐体はEVOLUTIONシリーズのシンプルで現代的なデザインを採用しており、フロントパネル中央部に大型ディスプレイ、左右に電源/セレクターとボリュームノブが配されている。アルミ削り出しの重厚感あるリモコンも付属し、電源のON/OFFや音量調整、ミュート、入力切替、ディマー操作、ディスプレイの明るさ調整ができる。

電源ケーブルは、素材にディップフォーミング無酸素銅(DF-OFC)を使用した「TR-PS2」が標準で付属する。外形寸法は440×337×220mm(幅×奥行き×高さ)、重さは32.8kg。リモコン、電源ケーブルのほか、真空管ボンネットも付属する。

付属リモコン