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サエクから50周年記念MCカートリッジ。世界初「発電コイルにPC-Triple C導体」

MC型カートリッジ「XC-11」。ヘッドシェルとリード線は別売

サエクコマースは、創立50周年記念モデルとして、新型のMCカートリッジ「XC-11」を8月1日より発売する。価格は528,000円。

2023年11月に発売したグランドスタビライザー「SGS-100」に続く、記念モデルの第2弾。

XC-11の特徴は、心臓部である発電コイルに、世界で初めてPC-Triple C導体を採用したこと。発電効率を高めるとともに、音の純度を一層磨いたという。

また発電コイルの特性を最大限に活かすため、従来のMC型カートリッジの多くに見られる、発電コイルの前後にヨークとマグネットを用いた標準的な磁気回路ではなく、発想の異なるリングマグネット方式を採用。ネオジムマグネットの磁界の中にコイルを組み込むことで、レコードの音溝から拾い上げた音響信号を“仔細漏らさず”電気信号に変換することができるという。

さらに、効率的な変換回路の特性を引き出すべく、PC-Triple Cの発電コイルの巻き数を限界まで減らすことで、インピーダンスを下げ、リニアリティを高めることに成功。ローレベルにおける豊かな表現力、圧倒的なエネルギー感の醸成に加え、応答性に優れた音の立ち上がりと立ち下りを獲得。「これまでの製品では味わえない音の広がりや奥行き、さらには高さ方向にかけての空間を見事なまでに再現する」としている。

周波数特性は10~45,000Hz、出力電圧は0.23mV、内部インピーダンスは2.0Ω。適正針圧は2.1g、カンチレバーはφ0.3mm無垢ボロン。針先はラインコンタクトダイヤモンド。チャンネルバランスは0.5dB以内、クロストークは30dB以上。マグネットはネオジウム、ターミナルピンはリン青銅/金メッキ仕上げ。自重は6.2g。