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UHD BD「猿の惑星/キングダム」。最新視覚効果の舞台裏映像

『猿の惑星/キングダム』見事に再現された世界~VFX編

10月30日に発売される4K Ultra HD Blu-ray(UHD BD)「猿の惑星/キングダム」。その発売に先立ち、VFXの撮影舞台裏を捉えた新映像が公開された。

2024年の春に劇場公開された本作は、シリーズ「猿の惑星」の“完全新作”。舞台は、今から300年後の世界。進化した猿たちは絶対的支配を目論み、巨大な帝国“キングダム”を築く。その一方、人類はまるで野生動物のような存在に退化。生き残りと新たな希望を賭けた猿と猿、そして人間の熾烈な争いと、手に汗握るスリリングな展開が繰り広げられる。

「猿の惑星/キングダム」
(C) 2024 20th Century Studios.

出演(日本版声優)は、オーウェン・ティーグ(松岡禎丞)、フレイヤ・アーラン(小松未可子)、ケヴィン・デュランド(竹内力)、ピーター・メイコン(楠見尚己)、ウィリアム・H・メイシー(千葉繁)など。

パッケージは2形態で、UHD BD/BDセットが7,590円、BD/DVDセットが5,390円。発売元はウォルト・ディズニー・ジャパン、発売・販売元はハピネット・メディアマーケティング。

UHD BD「猿の惑星/キングダム」
WDUF-1001 7,590円 2024年10月30日発売
BD「猿の惑星/キングダム」
WDXF-1001 5,390円 2024年10月30日発売

公開された新映像は、キャストたちにパフォーマンス・キャプチャーを装備した状態の撮影現場を捉えたもの。視覚効果監修のエリック・ウィンキストは「彼らの微妙な表情や演技を捉えるため、新たにヘッドマウント型の一対のステレオカメラを導入した」と語る。

さらに、スーナ役のリディア・ぺッカムは「約3時間かけて、105種類の表情とセリフのフェイシャル・キャプチャーを撮影した。私の表情筋の動きの素材を集めたわ」と、キャストから見たこだわりの撮影方法について明かしている。

監督のウェス・ボールは「独特な手法で大変だが得るものは大きい。伸ばすも縮めるもどんな技も、ハーフデジタルだから可能だ」と話し、キャストの細かな表情を捉えることを追求した監督の姿を見ることができる。

本作では、視覚効果チームは2つの異なるグループで構成。ひとつは俳優が演じる顔や身体を捉えるモーション・ピクチャー・チーム、もうひとつはLIDARスキャニングとデジタル空間に本物の陽光を再現するための参考写真を使ってセットやロケーションを捉えるオンセット・チームで、この2つのチームにより、パフォーマンス・キャプチャーを大きく飛躍させていることが伝わってくる。

「猿の惑星/キングダム」
(C) 2024 20th Century Studios.

もう一つは、巨大な舞台セットのメイキング映像。

ウェス・ボール監督は、主人公ノアたち“イーグル族”が暮らす集落にあるセットの塔について「彼らにとっては塔も風景の一部だ。でも、この鉄骨の中に巣のような構造物を作ることで、風景と共に人間の歴史も侵食されていくことを示せる」と語る。

特に集落の焼き打ちのシーンの撮影では、実際に小屋に火をつけ、鉄骨の構造物に照明リグ(照明を安定させる装置)を組んだ。製作のジェイソン・T・リードは「これで集落が燃える様子を表現するだけでなく、他の場所にある多くの照明を制御している」と話す。

『猿の惑星/キングダム』見事に再現された世界~セット編

また、ノア役のオーウェン・ティーグは「本番までセットを見たくない」と監督に伝え、実際に「“アクション”の声を聞いて初めてセットを見ると演技なんか必要なかったよ。迫力に圧倒されたからね。リアルな世界が見事に再現されていて、すぐに役に入り込めた」と語っている。

リアルに再現された世界の背景には、ボールがこの映画の様相を決めるにあたって、セットのスケールが大きなカギを握っていたため、巨大なセットを組み立てることが必要とされたのだとか。

ほとんどのアクションシーンを物理的な世界の実践的なセットで撮影したいと考えていたが、もちろん、シーンによっては、デジタル創作されたバックグラウンドが必要になることも理解していた。

「この映画シリーズは人々を実在しない世界に連れてゆくシリーズだからね」とボールは説明する。「もちろん視覚効果やデジタル拡張はふんだんに使われているけれど、そのどれもが、実際の場所に立ち演者たちに反応できる対象を与えて撮影するところから始まっているものなんだ」と明かしている。