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Inter BEE開幕、ソニーマスモニ「BVM-HX1710N」初展示、NHK「放送100年の変遷」実機で紹介

NHK/JEITAブースの様子

メディア総合イベント「Inter BEE 2023」が千葉・幕張メッセにて開幕。11月15日まで行なわれ、入場料は無料だが、登録入場制となっている。ここでは放送100年を振り返り展示を行なっているNHK/JEITAのブースや、ソニーのブースを紹介する。

NHK/JEITA

NHKのブースは、電子情報技術産業協会(JEITA)との共同出展で、「放送100年、そして未来へ」をコンセプトに、ラジオ放送開始からこれまでの放送関連機器の変遷を「過去(これまで)」「現在(いま)」「未来(これから)」に分けて展示。

過去(これまで)では、1925年のラジオ受信機「JOAK」や、1952年の7型テレビ「TVK-II型」、カラーテレビ、ブラウン管テレビ、プラズマテレビなど、ラジオ放送からテレビ放送の開始、アナログからデジタルへの以降など、放送の変遷や技術開発の歴史を映像で紹介している。番組制作を支えた映像関連機器も合わせて展示されている。

現在(いま)では、最新の3D表現技術を用いたバーチャル制作や、メタデータ自動生成技術を海洋したコンテンツ制作の省力化など、現場の新しい取り組みを紹介している。

未来(これから)では、2030〜2040年頃にかけて、日常のあらゆる生活空間で、いつでもどこでも没入感・臨場感あふれるコンテンツを視聴・体感できるメディア環境の実現を目指して開発している研究成果の展示を行なっている。

自由に変形できるディフォーマブルディスプレイの展示
今後さらに高解像度化を目指して研究を進めているとのこと

ソニー

Networked Liveのコーナー

「CREATIVITY CONNECTED ともに“つなぐ”コンテンツ制作の未来へ」をテーマに、メディアソリューションの「Networked Live」「Creators’ Cloud」や、最新のアップデートを公開した「BURANO」や、新製品のカムコーダー「PXW-Z200」「HXR-NX800」などを展示する「Imaging」、Crystal LED「VERONA」によるインカメラVFX撮影の実演などを行なう「Virtual Production」の4つのエリアを展開している。

Networked Liveのコーナーでは、実際に導入した際にどのようなことができるのかを来場者に明確にできるよう、従来よりも詳細や実例を取り入れた展示を行なっている。また、今回はソニービズネットワークス、ソニーワイヤレスコミュニケーションズとの共同出展となっており、NUROの回線を使用し、渋谷のオフィスにあるカメラを会場から操作して、実際の映像を確認するデモなども行なっている。

Networked Liveの実例の1つ。渋谷のカメラを操作して、その映像を会場で確認できる
スイッチャー「M2L-X GUI」の展示
スポーツの審判の判断をサポートするスローリプレイサーバー「HawkREPLAY」の参考展示

Creators’ Cloudのコーナーでは、コンテンツ共有や制作ソリューションを紹介しており、DaVinci Resolveに対応したCi Media Cloudなどの解説展示が行なわれている。

Ci Media Cloudの活用例を展示

Imagingのエリアには、カムコーダーの新機種「PXW-Z200」が展示されており、実機に触れることができる。また、12月に発売予定のマルチパーパスカメラ「HDC-P50A」も展示。ST 2110のダイレクト出力対応が特徴のカメラとなっている。

PXW-Z200
新製品は紹介コーナーも設けられている
新製品のマイク「DWM-30」の展示も
HDC-P50A
新バージョンとなったBURANO
VENICE 2も実機が展示されている

また、今年9月に発表された17型4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710N」が今回初展示。31型の「BVM-HX3110」の特徴を踏襲しつつ、中継車のラックなどに設置できる17型へ小型化した製品で、ピーク輝度3,000nitsの高輝度表現や、高速動画応答、広視野角、新AR技術による低反射パネルなどが特徴となっている。展示では、BVM-HX3110のほか、4KミニLED液晶テレビ「BRAVIA 9」も合わせて展示されており、映像を比較視聴できる。

BVM-HX1710Nは今回初展示
BVM-HX3110、BRAVIA 9とともに展示されている
Virtual Productionのエリアでは、VERONAを使用したインカメラVFX撮影の実演が見られる