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FIIOのBTレシーバ「BTR7」に後継機。デュアルDAC、クアッドTHX AAAアンプ「BTR17」

「BTR17」(Black)

エミライは、FIIOブランドより、デュアルDAC、クアッド「THX AAA78+」アンプを採用したBluetoothアンプ「BTR17」を12月6日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,750円前後。カラーはBlackとBlueを用意する。

2022年発売のBluetoothレシーバー「BTR7」から大幅に機能を高めたという後継機。DACチップにはESS製「ES9069Q」をデュアルで採用、HyperStreamテクノロジーにより、高い性能と低消費電力を両立するとともに、130dBのダイナミックレンジ、THD+N<0.00035%を実現している。

アンプ回路には「THX AAA 78+」を左右独立で4基搭載し、合計8チャンネルの完全バランス設計を実現。歪み補正技術により、高出力時でも低歪みと高い音質を両立した。

Bluetooth SoCには、Qualcomm製「QCC5181」を採用。Snapdragon SoundやLE Audio規格に対応している。Bluetooth 5.4準拠で、コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX Adaptive、aptX Lossless、aptX HD、LDACと主要な高音質コーデックを網羅している。

本体底面にUSB-Cポートを備え、USB DACとしても使用できる。USB制御にはXMOS製16コアの「XU316」を採用しており、最大768kHz/32bitのPCM、DSD 512のハードウェアデコードと、MQAフルデコードに対応。XU316の演算能力を活かし、PCM 192kHzまで対応する高精度PEQ(パラメトリックイコライザー)も利用できる。

スマホアプリ「FIIOコントロール」から操作も可能

PEQは10バンドの周波数帯域で細かな音質調整が可能。デスクトップアプリやスマートフォンアプリ「FIIOコントロール」から操作でき、プリセット保存やインポート/エクスポートもできる。

信号処理回路

手のひらに収まるコンパクトサイズながら、「ハイエンドHi-Fiプレーヤー相当」という信号処理を採用。デュアルDACによる高精度デジタル変換、ローパスフィルター(LPF)処理、複数段階のアナログ信号処理により、「音楽の細部まで忠実に再現するプロフェッショナルな音質」を実現するという。

電源部は、DC-DCコンバーターによる効率的な電圧変換や高精度LDOレギュレーターによる安定化、8系統の独立オーディオ電源回路の採用、安定的な電源の流れを促す高精度薄膜抵抗を各所に使うなど、高音質・低ノイズ・低歪みにこだわったとのこと。

出力端子は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス。データ伝送用とは別に、電源供給用のUSB-Cポート(POWER IN端子)も搭載しており、USB給電時に専用のデスクトップモード(D.Mode)を有効にすると、バランス出力時で650mW(32Ω負荷時)という高出力を発揮する。シングルエンド出力は280mW(32Ω負荷時)。ゲーム機と接続できる「UAC1.0モード」も搭載。

本体上部にナビゲーションホイールを搭載
「BTR17」(Blue)

本体には、新たに両面立体彫刻加工が施されたナビゲーションホイールを搭載。ホイールを回すことで音量調整、押し込むことで楽曲の再生/停止といった操作ができる。このホイールは押し下げ50,000回以上、回転40,000回以上の耐久試験をクリアしているとのこと。

1.3型のIPSカラーディスプレイも備え、新開発のユーザーインターフェースにより、使用しているBluetoothコーデックやEQなどをひと目で確認できる。

本体側面にモード切り替えスイッチなどを搭載

本体側面の物理スイッチで、3つの駆動モードを切り替え可能。PCからの電源供給で動作する「PC(USB DAC)モード」、内蔵バッテリーで動作し、USBから充電/給電もできる「BT(Bluetoothレシーバー)モード」、内蔵バッテリーで動作しつつ、スマホのバッテリー消費は抑制できる「PHONE(スマートフォンUSB DAC)モード」から選択できる。

内蔵バッテリーでの連続再生時間は約8時間(LDAC使用時)、充電時間は約2時間。外形寸法は約16.3×41.2×86.6mm、重さは約73.4g。本体色と同色の専用レザーケースや電源/データ用の特製8芯構成USB-C to USB-Cケーブルなどが付属する。

本体色と同色の専用レザーケースが同梱される
特製8芯構成のUSB-C to USB-Cケーブル