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FIIO、60mmドライバ搭載ヘッドフォン「FT1」のハウジングにBeech採用モデル
2025年1月24日 10:00
エミライは、FIIO Electronicsより、密閉型ヘッドフォン「FT1」のバリエーションモデルとして、高い硬度と優れた耐腐食性を誇るというブナ材(Beech)を採用した「FT1 Beech」を1月31日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は28,600円前後。
既存のBlackモデルは、北米産ブラックウォールナットを採用しているが、FT1 Beechはブナ材を採用している。それ以外は「FT1 Black」と共通した構成。FIIOが自社開発した60mm大口径ダイナミックドライバーを搭載。クラス最大級のドライバーサイズで、高効率のエネルギー変換と優れた低域レスポンスを実現する。
振動板には、北欧産トウヒ木を原料とした木質繊維を主材料に使用。10工程以上の特殊な製紙技術により、0.1mmの厚さながら軽量で強靭な構造を実現。高内部損失のPU製サスペンションと組み合わせることで、ボーカルの密度を高め、中域をより温かみのある音色に仕上げている。
ナノウッドファイバー複合振動板は、化学合成膜とは一線を画す優れた高域特性と過渡特性を持ち、クリアで緻密な音を再現するという。
物理的遮音構造による、最大26dBの優れた遮音性能も特徴。高密度無垢材ハウジング、迷路状の反射防止構造、特殊後室吸音材、U字型音響ダンパーなど、細部にまでこだわった設計により、外部ノイズを効果的に遮断する。
内部にはコーン型エアフローガイドを配置。ドライバーユニットを特定の角度に配置し、人間の外耳道とほぼ平行に音波を導くことで、音の集中による定在波を防ぎ、高域の減衰を最小限に抑えている。
32Ωの低インピーダンス設計と113dB/Vrms@1kHz(98dB/mW@1kHz)という高感度設計により、スマートフォンでもドライブしやすいという。
3軸自在回転機構により、様々な頭部サイズにフィット。快適な装着感と音漏れも防止する。
ケーブルは着脱可能で、3.5mm TRSデュアル端子を採用。付属ケーブルは、3.5mmシングルエンド端子と4.4mmバランス端子の2種類。銀メッキOFC線を使用し、392芯、長さ1.5m、24AWGの太さを誇る。重量は約350g(ケーブル除く)。