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ソニーグループ新CEOに十時氏。SIE、ソニーセミコンも新経営体制

2025年4月1日付でソニーグループの取締役代表執行役社長CEOに就任する十時裕樹氏

ソニーグループとソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)、ソニー・セミコンダクタソリューションズ(SSS)は1月29日、新経営体制を発表した。ソニーグループでは現取締役代表執行役社長COO兼CFOの十時裕樹氏が、4月1日付けで取締役代表執行役社長CEOに就任。現在、取締役代表執行役会長CEOを務めている吉田憲一郎は、同日付で取締役代表執行役会長に就任する。

ソニーグループでは経営体制の変更も実施し、主要事業の最高経営責任者を「ビジネスCEO」、グループ経営全体を統括するCEOを補佐して広範な本社機能を担う者を「チーフオフィサー」、グループ本社機能の担当役員を「執行役員コーポレートエグゼクティブ」とする。

チーフオフィサーには、御供俊元氏がCSO(Chief Strategy Officer、現職)、小寺剛氏がCDO(Chief Digital Officer、現職)、井藤安博氏がCPO(Chief People Officer、新職)、陶琳氏がCFO(Chief Financial Officer、新任)に、それぞれ就任。技術領域では、北野宏明氏がチーフテクノロジーフェローに就任する。

新社長CEOとなる十時氏は「大任を拝命することになり、一層身の引き締まる思いです。一方でCEOとして、約11万人の社員と共にソニーの更なる進化、成長に挑戦できることは楽しみでもあります。平井、吉田がCEOとして大いに価値を高めてきたソニーを受け継ぎ、より良いソニーを次世代につなぐために全力を尽くします」とコメントしている。

SIEでは、これまでプラットフォームビジネスグループCEOを務めていた西野秀明氏が、4月1日付けで社長CEOに就任。現在スタジオビジネスグループCEOを務めているハーマン・ハルスト氏は引き続き同職を務めていく。

SSSでは、現取締役副社長の指田慎二氏が、4月1日付けで代表取締役社長CEOに就任。現代表取締役社長兼CEOの清水照士氏は同日付で取締役会長となる。

吉田憲一郎氏 コメント
2025年4月1日付でソニーグループの取締役代表執行役会長に就任する吉田憲一郎氏

私のサクセッションについては、ソニーの長期的な成長に資するものとすべく、指名委員会および取締役会と継続して議論を行なってきました。その中で、2023年4月の社長COO就任後の十時の実績も踏まえ、今年4月での彼へのCEO 交代を指名委員会および取締役会に提案し、両者の審議に委ねました。指名委員会および取締役会がその提案をサポートくださったことに感謝しています。

十時は、私が2018年4月に社長CEOに就任して以来、経営チームの要として、コンテンツIPと半導体を中心に行なってきた投資など、グループの成長戦略をリードしてくれた存在であり、今後の成長に向けたビジョンや戦略を示すことのできるリーダーです。今後私は、新経営チームを率いる十時を補佐していきます。

十時裕樹氏 コメント

このたび社長CEOの大任を拝命することになり、一層身の引き締まる思いです。一方でCEOとして、約11万人の社員と共にソニーの更なる進化、成長に挑戦できることは楽しみでもあります。平井、吉田がCEO として大いに価値を高めてきたソニーを受け継ぎ、より良いソニーを次世代につなぐために全力を尽くします。

昨年5月の経営方針説明会にて、Purposeを羅針盤に、10年後のソニーのありたい姿を示した「Creative Entertainment Vision」を発表しました。それを実現するための最大のドライバーは、ソニーのDNAである事業と人材の多様性、そして組織の壁を越え、その多様性を有機的に繋いで新たな価値を創造するバウンダリースパナーです。
社員、クリエイターやパートナー、そして新経営チームと共に、無限の感動が生まれる明るい未来を創ってまいります。

西野秀明氏 コメント

SIEの経営という重責を担うこととなり、心から名誉に感じています。あらゆる人にエンタテインメントを届けられるエクスペリエンスを今後も生み出し続けていく上で、私たちが持つ最大の強みは技術、そして創造性です。

IPの拡張などの新たな手法、そして技術の革新においても最高度のものを提供する、といった取り組みを通じて、私たちは今後もプレイステーションのコミュニティをさらに広げていきます。ハルストがその知見、リーダーシップを発揮してスタジオビジネスグループ CEO の職を引き続き務めてくれることに感謝します。

そしてプレイステーションコミュニティの皆様には、長きにわたるご支援に、厚く御礼を申し上げたいと思います。未来はどのように広がっていくのか、それを考えるだけでとてもワクワクしています。

指田慎二氏 コメント

半導体がかつてないほどの重要物資として市場成長を続ける中、ソニーセミコンダクタソリューションズの社長CEOを拝命するにあたり、大変大きな責任を実感しております。ソニーの半導体事業は、その歴史において常に、デバイスによってユーザーの新たな体験価値を創出することを追求し続けてきました。

今後、より多くの人びとに新たな感動をお届けするために、今回の経営体制のもと、世界中の社員とともに一丸となって取り組んでまいります。