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SIE、ふたりのCEOを置く新経営体制。十時裕樹は会長に
2024年5月14日 11:33
ソニーグループとソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は5月14日、2024年6月1日付で西野秀明氏がSIEプラットフォームビジネスグループCEOに、ハーマン・ハルスト氏がSIEスタジオビジネスグループのCEOに就任する新経営体制を発表した。現在、暫定CEOを務めている十時裕樹氏は、ソニーグループ社長COO兼CFOに加え、SIEの会長を務める。
SIEでは、約30年にわたりプレイステーション事業に貢献してきたSIE社長兼CEOのジム・ライアン氏が2024年3月に退任。2024年4月1日からは十時氏が暫定CEOを務める経営体制となっていた。
西野氏は現在、SIEのプラットフォームエクスペリエンスグループ担当SVPとして、プレイステーションの製品やサービスの開発を担うチームを率いている。同グループは「プレイステーション5の数々の革新やプレイステーションVR2の圧倒的な没入感などを通じてゲーム体験の可能性を広げ、またプレイステーションネットワークを通じて数多くのユーザーをつないでいる」とのこと。
そんな西野氏は、新たに就任するプラットフォームビジネスグループのCEOとして、引き続き技術、製品、サービス、プラットフォームエクスペリエンスの領域をリードしていくほか、サードパーティのパブリッシャー・デベロッパー対応、およびハードウェア、サービス、周辺機器の販売・マーケティングを含むビジネスオペレーションも担当する。
ハルスト氏は現在、SIE PlayStation StudiosのSVP・統括責任者として、プレイステーションのコンソールやPCを含む多様なデバイスに向けたコンテンツの開発を率いるとともに、ゲームIPを映画やテレビドラマの映像コンテンツとして展開するPlayStation Productionsの取り組みも担当。PlayStation Productionsは、エミー賞を受賞したテレビドラマ「The Last of Us」をはじめ、複数のゲームIPの映像コンテンツ化を進めている。
新たに就任するスタジオビジネスグループCEOとして、ハルスト氏はSIEのファーストパーティコンテンツの開発、パブリッシング、事業運営の責任を担うこととなる。
両名は、SIE会長となる十時氏にレポートし、各ビジネスの強化および SIEのシナジーの最大化に向け緊密に連携し取り組んでいくとのこと。
SIEの事業はダイナミックに拡大しており、コンテンツとテクノロジーの融合を通じて、素晴らしいエンタテインメント体験を創出しています。二人のリーダーがそれぞれ明確な役割を担い、プレイステーションの既存ユーザーのエンゲージメントを強化するとともに、その体験を新たな層にも広げていくという戦略的な方向性をさらに推し進めてくれることを確信しています。
私たちは今後も世界水準の製品、サービス、技術を通じてユーザーの皆様と多くのクリエイターとを結びつける存在であり続けます。またこれからも、SIEのすべての領域におけるイノベーションを通じて、私たちのコミュニティを成長させるべく努力を続けていきます。この度、ハーマンとともに重要な役割に任命されたことを、大変光栄に感じています。拡大を続けるユーザーの皆様にとって素晴らしい体験を今後も創出していくことができるよう、密に連携し取り組んでまいります。
スタジオビジネスグループを牽引する役割を担えること、そしてプレイステーション5の成功をさらに大きなものとしつつ、また未来に向けた取り組みを進めていけることを喜ばしく感じています。ビデオゲーム業界はエンタテインメント産業の中でも最大のジャンルの一つであり、コンテンツとテクノロジーの融合によって進化してきました。今後も、ゲームプレイやエンタテインメントの可能性を広げていくことを楽しみにしています。