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THIEAUDIO、BA×19基の高解像イヤフォン「Valhalla」。独自の低音設計も
2025年2月10日 16:00
ナイコムは、THIEAUDIO(セーオーディオ)ブランドの新製品として、片側19基のBAドライバーを搭載した最上位イヤフォン「Valhalla」を2月14日より発売する。価格は319,000円。Valhallaに同梱するケーブル「EliteNoir Cable」の単品販売(19,600円)も2月下旬より行なう。
「THIEAUDIO史上最高の解像度」を謳う、新しいインイヤーモニターイヤフォン。片側19基のドライバーを搭載し、緻密に調整されたマルチドライバー設計により、比類なき音響性能を目指している。
BAドライバーの内訳は、Sonion製38D1XJ007サブウーファーBAドライバー×4基、E50DAローミッドレンジBAドライバー×10基、Knowles製RDE 33729ミッドトレブルBAドライバー×4基、WBFK30095ウルトラトレブルツイーター×1基。各ドライバーの役割を最適に分担する緻密なチューニングを施すことで、不要な負担を軽減。極めて高い明瞭度と精密なサウンド再現を可能にしているという。
リアルなサブウーファー体験を実現するという、独自の低音設計「PBS(Precision Bass System)」を採用。特別設計のレゾナンス・チャンバーと低周波フィルター・キャビティを組み合わせ、200Hzでシャープに減衰するバス・シェルフを最適化。さらに、ダイバージョン・チューブとプレッシャー・リリーフ・ベントを追加することで、5Hzから20Hzの超低周波域まで正確に再生し、迫力ある低音を可能にした。
また、この設計は単なる低音増強にとどまらず、耳の疲労を軽減する人間工学的アプローチも採用。外耳道に蓄積する圧力を効果的に緩和することで、長時間のリスニングでも快適な装着感を提供。PBSは「音響精度と快適性を両立させた、没入感あふれるリスニング体験をもたらす」という。
最先端のクロスオーバー技術と音響チューブ設計を融合。4ウェイ・パッシブ・クロスオーバー・ネットワークと4ボア・アコースティック・チュービング・システムの組み合わせにより、全帯域にわたる正確な周波数分割とスムーズな音のつながりを実現した。
具体的なチューニングとしては、10dBのベースシェルフを備え、200Hzでシャープにカットオフすることで、中低域へのにじみを防ぎながら、サブウーファーのようなパワフルな低域を実現。またミッドレンジは、200Hzから800Hzまで1dBの緩やかなスロープで調整され、ニュートラルさと温かみの絶妙なバランスを目指した。
そして高音域は、2.8kHzで8dBのピン・ゲインを持ち、人間の聴覚特性に基づいた自然な響きを再現。さらに、40kHzまで伸びる超高音性能により、煌びやかで明瞭なサウンドを実現しながら、不快な刺激を抑えたクリアなリスニング体験を提供するという。
ハウジング部分は、航空宇宙産業でも使用されるグレード5チタンを採用。比類なき強度と耐久性を持ちながら、驚くほどの軽量性を備えた。
EliteNoir Cableは、銀メッキ5N/4N LCOFC(線形結晶無酸素銅)を採用し、広がりのあるサウンドステージとピュアな音色を目指した高品位なケーブル。ソフトPVC絶縁構造で、スパイラルシールド&Litz Type 2構造となっている。
3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの付け替えが可能な、マルチプラグ仕様。イヤフォン側端子は、0.78mm 2ピン。