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ナイコム、ZiiGaatブランド取り扱い開始。2DD+5BAイヤフォン「Arcanis」

Arcanis

ナイコムは、ZiiGaatブランドの取り扱いを開始。同ブランドよりイヤフォン3機種を6月13日より発売する。ラインナップと価格は、2DD+5BAの「Arcanis」が62,700円、1DD+3BAの「Odyssey」が36,850円、1DD+4BAの「Lush」が28,600円。

ZiiGaatは、音楽とテクノロジーの融合を追求する中国発の新進オーディオブランド。長年のOEM/ODM経験をもとに立ち上がったとし、革新と共創をキーワードに、個性あるサウンドと高い技術力を兼ね備えた製品を開発するという。「専門エンジニアや音響チューナーが手がけるプロダクトは、リスナーの感性に深く響く体験を提供します」としている。

Arcanis

2基のダイナミックドライバーと5基のBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを搭載したハイブリッド構成のIEM。バランスの取れたトーナル・シグネチャーと、プロフェッショナル⽔準のテクニカルパフォーマンスを追求して設計されたという。

ダイナミックドライバーは、アイソバリック構成で組み合わせることで、歪みを抑えながら出⼒と効率を最⼤化。本格的なサブウーファーのような重低⾳を再現。20Hzで9dBのパワフルな出⼒を実現し、量感だけでなく、深みと質感にも優れた低域を提供するとしている。

中⾼域は、Knowles製のBAドライバーが担当。2基のKnowles 32873がダイナミックドライバーとの⾃然なつながりを⽣む低中⾳域を担い、2基のKnowles 29689が中⾼⾳域をフルレンジでカバー。さらに、Knowles 33518の⾼効率ツイーターが、繊細な⾼域ディテールを描写。

帯域ごとに最適化された複数のBAを⽤いることで、低歪みでの⾼出⼒を実現し、解像度の⾼い⾳響体験ができるとしている。

4ウェイ・パッシブクロスオーバーネットワークにより、各ドライバーが担う周波数帯域を明確に分離。「250Hzでクリーンにカットされた独⽴した低域、膨らみのないフラットな中域、そして⾃然なカーブを描く⾼域が、プロフェッショナルなトーンバランスを実現する」という。

シェルは医療グレードの樹脂を3Dプリントで成形。フェイスプレートはひとつひとつ⼿塗りで仕上げ、組み⽴てもすべて⼿作業で行なわれる。イヤフォン側端子は0.78mm 2ピン。付属ケーブルのプラグは3.5mmステレオミニ。

周波数特性は20Hz〜20kHz。感度は106dB/1mW(1kHz)。インピーダンスは12Ω@1kHz。重量は約30g。イヤフォンケース、イヤーピース(2種4ペア)が付属する。

Odyssey

Odyssey

ダイナミックドライバー1基と、Knowles社製のBAドライバーRAF 32873を2基、RAD 33518を1基搭載。豊かな低域と透明感のある中⾼域を両⽴し、あらゆる⾳源に対応する⾼解像度な再⽣を実現するという。

ダイナミックドライバーは、独⾃の「トポロジー・ダイアフラム」を採⽤。ナノ粒⼦を重ねた構造により振動板表⾯に複雑な地形模様(トポロジー)を形成し、⾳の拡散を最適化することで、スピード感とパンチ⼒を両⽴しながら、余韻をしっかり保った低⾳を⽣み出すとしている。

RAF 32873は中⾳域を担当。⾃然な⾳⾊でボーカルや楽器を⽴体的に表現し、⾼い解像度とクリアな定位を実現する。⾼⾳域を担当するRAD 33518は、シャリつかず、⾦属的でもない滑らかで伸びやかな⾼⾳を再現し、「空気感や微細なニュアンスまで逃さない」とのこと。

チューニングでは、低⾳域は量感とタイトさを両⽴し、中⾳域は⾊付けのないニュートラルなチューニングで⾃然な表現⼒を発揮。⾼⾳域は⼈の聴感特性に基づき、解像度と聴き⼼地を両⽴するバランスに仕上げた。

シェルは医療グレードの樹脂を3Dプリントで成形。フェイスプレートはひとつひとつ⼿塗りで仕上げ、組み⽴てもすべて⼿作業で行なわれる。イヤフォン側端子は0.78mm 2ピン。付属ケーブルのプラグは3.5mmステレオミニ。

周波数特性は20Hz〜23kHz。感度は104dB/1mW(1kHz)。インピーダンスは18Ω@1kHz。重量は約30g。イヤフォンケース、イヤーピース(2種4ペア)が付属する。

Lush

Lush シルバー

専⽤設計の10mm PETダイアフラム採⽤ダイナミックドライバー1基と、独自開発のBAドライバー4基を搭載したIEM。カラーはシルバーとシルバーブルーの2色。

ダイナミックドライバーは、20Hzで9dBの出⼒を実現し、迫⼒ある重低⾳と豊かな低域の質感を提供。クロスオーバーは200Hzに正確に設定され、過度な低域の膨らみを防ぎながら、中⾼域の明瞭さとニュートラルな⾳質を維持するという。

シルバーブルー

中⾳域にはカスタム複合型フルレンジBAドライバーを2基使⽤し、200Hz〜1kHzの帯域を明瞭に再現。⾼域にはカスタム設計のデュアル・ツイーターシステムを搭載し、超⾼域の微細なニュアンスを正確に捉え、ピークやディップのない⾃然で統⼀感のある⾼⾳域再⽣を実現した。

モニターイヤホンにインスパイアされた設計により、ミュージシャンやエンジニアが意図した通りの⾳を忠実に再現することを⽬指して開発したという。3ウェイ・パッシブクロスオーバーネットワークを採⽤し、各ドライバーに最適な周波数帯を的確に割り当てることで、⼒強くも俊敏な低⾳、ナチュラルで⾊づけのない中⾳域、そして繊細かつシャープすぎない⾼⾳域を実現したとのこと。

シェルは医療グレードの樹脂を3Dプリントで成形。フェイスプレートはひとつひとつ⼿塗りで仕上げており、個別にサウンドチェックと品質検査を実施している。

周波数特性は20Hz〜25kHz。感度は103dB/1mW(1kHz)。インピーダンスは17Ω@1kHz。重量は約30g。イヤフォンケース、イヤーピース(2種4ペア)が付属する。