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アイマス史上最も音に拘ったSACD、再び。ベストアルバム残りの2枚発売。SACD用にアナログマスター制作
2025年3月12日 09:30
ステレオサウンドは、『THE IDOLM@STER』20周年を記念した、日本コロムビアとの共同企画の新製品として、「THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST!」シリーズのベストアルバム『-THE IDOLM@STER HISTORY-』『-SWEET&SMILE!-』に続く『-COOL&BITTER!-』『-LOVE&PEACE!-』の2作品を、最新リマスターによる初のCD/SACDハイブリッド盤にて制作。2025年限定バージョンとして各タイトル1,000枚の数量限定で、3月12日に発売する。価格は各13,200円。
『765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST!』シリーズは、代表曲を収録したベストアルバム。現在まで『-THE IDOLM@STER HISTORY-』『-SWEET&SMILE!-』『-COOL&BITTER!-』『-LOVE&PEACE!-』の4作が発売されており、シリーズのスタートとなったアーケードゲームから2011年放映のTVアニメまでの楽曲が、アルバム名にある『-COOL&BITTER!-』や『-LOVE&PEACE!-』といったサブタイトルに沿って収録されている。
今回SACD化する2作品のオリジナル『-COOL&BITTER!-』『-LOVE&PEACE!-』は、Blu-spec CD2のCD 2枚組仕様で2013年11月に発売されている。
20周年記念の2025年限定ジャケットは、キャラクターの魅力を存分に感じられる、豪華レコードサイズの大判メガジャケットを採用。20周年記念ロゴマークを加えた新デザインとなっている。
付属のブックレットもレコードサイズに合わせた大きなフルカラー版。各ページには収録楽曲の初出CDジャケットを原寸大で掲載している。
いまだかつて聴いたことのない音質で『THE IDOLM@STER』のサウンドをつくる
20周年を記念し、「いまだかつて聴いたことのない音質で『THE IDOLM@STER』のサウンドをつくること」を目的に作られており、20周年のキャッチフレーズである「アイが溢れる」サウンドをテーマに、『THE IDOLM@STER』シリーズの音づくりを初期の段階から手掛けている日本コロムビアのトップエンジニア・佐藤洋氏が記念作のために新たにマスター音源からフルリマスタリングを実施。
オリジナルマスターが持つ、本来の広いダイナミックレンジや周波数帯域を最大限に発揮させ、聴きなれた楽曲から新たな魅力を引き出した最新のマスターサウンドになっているという。
CD層の制作にはフルリマスタリングを行なったPCM 96kHz/24bitのハイレゾ最新マスターを使用し、CDのフォーマットであるPCM 44.1kHz/16bitに変換。変換時にはイコライジング調整を一切施していないため、CD層では最新マスターの特徴をそのままに楽しめるとのこと。
初の制作となるSACDでは、未だかつて聴いたことのない『THE IDOLM@STER』の生々しいサウンドを生み出すために、最新マスターの音源を一度アナログテープに録音。テープは現在では入手の難しい1/2インチ幅のアナログテープ(テープスピードは76cm/sの高音質仕様)を使用。SACD層用のアナログマスターテープをさらに制作するという、アイドルマスター史上もっとも音に拘った仕様となっている。
録音再生機には世界の名だたるレコーディングスタジオで実績あるスイス製のテープレコーダー「スチューダーA820」を使用。A80とA820の2機種を用意して聴き比べた結果、『THE IDOLM@STER』の音楽性とより相性がいいと感じられたA820を選択。
さらに日本コロムビアの提案で、A820に搭載される録音ヘッドと再生ヘッドを同時に使用。アナログテープに録音ヘッドから音楽情報が記録された後に、数センチ後ろの再生ヘッドですぐに再生され、その音楽情報をストレートにスイス製マージングテクノロジーズのA/Dコンバーター「Hapi」に送り込んでいる。アナログテープを数cmのために使用する贅沢な使い方だが、「その成果もあり、生々しく温かいボーカルや、楽器の質感にその成果が表われている」とのこと。
ディスクのレーベル面は音質を最優先し、「キャラクターを印刷したい気持ちを抑えて、プレーヤー内で反射する不要なピックアップ光を吸収するといわれる“グリーン・カラー・レーベルコート”を採用した」という。一方で、ジャケットはキャラクターの魅力を存分に出すため、LPサイズ大の特製豪華パッケージ仕様となっている。