2月のデジタル家電個人消費が復活傾向。BCN調査

-薄型テレビは40型超が大幅な伸び


3月9日発表


主要デジタル家電の販売台数前年同月比推移

 株式会社BCNは9日、主要家電量販店のPOSデータ集計に基づいた「BCNランキング」の結果から、2009年2月のデジタル家電市場では「活力が戻ってきた」と発表した。

 同社によれば、2月には、薄型テレビ、パソコン、レコーダ、デジタルカメラのいずれも台数ベースで前年を上回り、特に薄型テレビは前年同月比で31.3%の販売台数増を記録。2008年10月と12月に前年割れしていた金額ベースにおいても、2月は14.3%増となった。特に40型以上の大型製品が復調し、40型台が前年比で53.6%増、50型以上が31.1%増と大幅に伸びたという。

 また、BD/DVDレコーダについても、台数ベースで前年比28%増、金額では26.9%の増加になった。「薄型テレビとのセット買い需要が大きく貢献したと思われる」という。一方、BDレコーダの比率は「踊り場に来ている」としており、台数ベースでは55.6%、金額で71.5%と、12月のピーク時に比べると台数で8.8%、金額で5.9%減少している。

 薄型テレビの2月の税抜き平均単価は、前月比0.1%増の102,800円、レコーダは3.3%増の69,700円。BCNでは「型落ちモデルの整理が進み、秋冬モデルにシフトした結果、価格下落も一服した」と分析している。また、企業の設備投資に比べて、個人消費の減少は少なく、底堅いとし、「2011年のアナログ停波を控え、まだ6,000万台程度の買い換えが期待されている薄型テレビの需要は依然旺盛」と予測している。

主要デジタル家電の販売金額前年同月比推移薄型テレビのサイズ別販売台数前年同月比推移

(2009年 3月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]