データ転送を高速化した「Bluetooth 3.0」発表

-PCとオーディオプレーヤーの同期を実現


4月22日発表


 Bluetoothの標準化団体Bluetooth Special Interest Group(SIG)は22日、最新規格の「Bluetooth Core Specification Version 3.0 High Speed(Bluetooth 3.0)」を発表した。

 Bluetoothは近距離の無線伝送規格。3.0では伝送速度を最高24Mbpsまで高速化、さらにモバイル機器向けの新しい低消費電力も導入しているという。Bluetooth SIGでは、転送速度の向上によりパソコンとポータブルオーディオ機器とのデータ同期がワイヤレスで行なえるほか、プリンタやパソコンへの写真ダウンロードや、ビデオカメラや携帯電話からパソコンやテレビへのデータ伝送などの用途拡大が図れるとしている。

 Bluetooth 3.0では、高速化のために無線LAN規格IEEE 802.11のPAL(Protocol Adaptation Layer)を利用。現行のBluetootht 2.1 EDRのペアリング技術「Simple Secure Pairing」なども搭載し、過去のBluetooth規格との後方互換性を維持している。

 対応製品については、AtherosやBroadcom、CSR、Marvellなどがチップを開発中としており、製品の市場投入は9~12カ月後になる見込み。


(2009年 4月 22日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]