サイバーリンク、BDオーサリング可能な「PowerDirector 8」

-au「Wooo携帯」のHD映像にも対応。レンダリングを高速化


「PowerDirector 8」

8月7日発売

標準価格:11,800円(Ultra/通常版)
       9,200円(Deluxe/通常版)


 サイバーリンク株式会社は、ビデオ編集ソフト「PowerDirector」の最新バージョン「PowerDirector 8」を8月7日より順次発売する。BDオーサリング対応の上位モデル「Ultra」と、非対応のスタンダードモデル「Deluxe」の2タイプを用意。また販売形態として、「Ultra」にはダウンロード版とパッケージ版の2種類をラインナップする。

 価格は下表の通りだが、「Ultra パッケージ版」の価格は7月24日現在未定となっている。なお24日より、「Ultra」のダウンロード版(通常版/アップグレード版)が、標準価格から10%オフの特別価格で購入できる先行予約販売を開始。期間は8月6日までで、特設ページより予約可能。「Deluxe」版は適用されない。

 

製品名

販売方式

価格

発売時期

通常版

アップグレード版

PowerDirector 8
Ultra

ダウンロード版

11,800円

9,800円

8月7日

パッケージ版

未定

未定

9月予定

PowerDirector 8
Deluxe

ダウンロード版

9,200円

7,300円

8月7日

パッケージ

 DV/HDV/AVCHDカメラからのキャプチャ、BD/DVDオーサリングが可能なビデオ編集ソフト。対応OSはWindows XP/Vista/7。前モデル(バージョン7)同様に、AVCHDディスクからの取り込みやAVCHD形式でのDVDオーサリングなどもサポートする。ただし、BDオーサリングやAVCHD形式でのDVDオーサリング機能は「Ultra」のみで、「Deluxe」では利用できない。

 新バージョンの特徴として、auから発売される携帯電話「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」(日立製)で撮影した3GPP2形式でのHD映像(1,280×720ドット/30fps)の編集やBD/DVDオーサリングが可能(Ultra)。

 また、Intelの「Core i7」やNVIDIAの「CUDA」、AMDの「ATI Stream」テクノロジーに対応し、レンダリングやエンコーディングの高速化も実現。またHDファイルの編集の際には、専用のHDコンテンツのシャドウファイルを作成。CPUの使用負荷を軽減することで、より速い編集ができるという。

 編集機能も強化。最大16トラック表示や9トラックのPinP(子画面表示)、4オーディオトラックに対応。タイムライン上からのコピー&ペーストも可能になった。また画面デザインも一新し、ビデオファイルなどの表示にExplorer形式を採用。デュアルモニター出力もできる。

編集画面9トラックのPinP(子画面表示)に対応

パーティクルエフェクト機能

 アップスケーリング機能の「TrueTheater Technology」も搭載。SD映像のアップスケーリング機能「TrueTheater HD」や、フレームレート挿入でなめらかなスローモーション動画の作成できる「TrueTheater Motion」が利用可能。動画の切り抜きや速度変更設定、回転、逆再生動画の作成が可能なパワーツールも備える。画面上に粒子状のエフェクトを掛けられる「パーティクルエフェクト」機能も追加。

 従来バージョン同様に、ワンクリックで自動編集を行なう「マジック編集機能」を搭載。手ブレ補正/明るさ調整の「Magic Fix」や、自動カット編集が可能な「Magic Cut」、自動BGM付加機能「Magic Music」、テーマを選ぶだけで自動編集を行なえる「Magic Movie」、選択した画像へモーションスタイルを適用する「Magic Motion」が利用できる。

 YouTubeなどへのアップロード機能も強化し、HD画質のまま、YouTubeやFacebookへの直接アップロードに対応。オンラインコミュニティサイト「DirectorZone」上でのテンプレートなどの共有も、引き続き利用可能で、エフェクトやDVDメニューなどをカスタマイズしてアップロードできるほか、他ユーザーが作成したテンプレートをダウンロードできる。また新機能として、DirectorZone内にプロジェクトタイムラインを追加。ビデオギャラリーから他ユーザーが作成した作品をタイムライン上で視聴することが可能。

 入力フォーマットはMPEG-1/2/4、MPEG-4 AVC/H.264、AVI、DAT、WMV、MOV、VOB、VRO、ASF、DVR-MS、M2TS、MTS、TS、WTV、TOD、MODに対応。出力はMPEG-1/2、MEPG-4 AVC/H.264、M2TS、AVI、WMV、QuickTime、RealVideoをサポートする。


(2009年 7月 24日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]