スカパー! HDの録画対応ファームは、「夏以降に順次」

-決算発表で説明。HDチャンネルは10月までに58chに


8月6日発表

スカパー! HDの今後の展開について
 株式会社スカパーJSATホールディングスは6日、2009年度第1四半期の決算概況と事業展開を発表。今年度中にHDチャンネル・70チャンネル体制を目指している「スカパー! HD」について、10月までに58チャンネルをHD化、2009年度末に70チャンネル以上を予定している事を明らかにした。

 さらに、対応ファームの公開が延期されている「スカパー! HD」の録画機能についても進捗状況を報告。「チューナ・録画機器共に、この夏以降に順次対応予定」としている。

 HD関連のそのほかの展開として、2010年度には「スカパー! 光」のHD化も予定。2010年6月11日に開幕する「ワールドカップ南アフリカ大会」においても、全64試合を無料でHD生中継(チャンネル、もしくはパック・セットなどの契約が必要)。EXILE TVなどHD向けコンテンツの強化も行ない、新規顧客獲得に注力するという。


 こうした施策と各種割引キャンペーンを実施することで、2009年度のスカパー! HD加入目標は新規13万件、買い替え13万件、合計で26万件を見込んでいる。

 また、6月に新BS放送の委託放送業務認定を受けたため、今後はこれをベースにした展開を検討。具体的には2011年10月の放送開始に向け「プラットフォーム事業の詳細検討」、「商品、マーケティング戦略の検討」、「110度CSの空き帯域の整理(ハイビジョンチャンネルの拡大など)」を進めていくとしている。

2009年度第1四半期の決算概況
 衛星事業については、8月下旬にJCSAT-12の打上げを予定。船舶向けブロードバンドなどの移動体ビジネスの拡大も図るという。

 連結決算については、営業収益が349億9,000万円(前年同期比1%増)、営業利益が40億3,100万円(同4.1%減)。経常利益が37億6,000万円(同8.6%減)、純利益は19億円(前期は8,000万円)となり、「ほぼ順調に進捗している」という。通期連結業績見通しに変更は無く、売上高1,400億円、営業利益100億円、純利益が42億円を見込んでいる。



(2009年 8月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]