シルバーウィーク期間の薄型TV売上数量は前年比62%増

-GfK調査。家電全体では4.9%増。ビデオカメラは減少


10月9日発表

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(GfK)は9日、2009年の秋の大型連休「シルバーウィーク」における、薄型テレビやビデオカメラなどを含む主要家電製品の販売動向を発表した。

 同社では「シルバーウィーク」を、前年との祝日のずれを考慮し、9月19日~23日の5連休を含む2週間(9月第3週および第4週の14日~27日)と設定。その期間の実績をもとに前年同時期と比較分析を行なった。

 家電量販店におけるシルバーウィーク中の主要家電の販売動向は、売上金額で前年同期比4.9%増と堅調に推移した。週ごとの内訳を見てみると、第3週は金額前年同期比10.8%減、第4週は同20.2%増という結果になった。これは前年同期と比べ、第3週は休日が1日少なく、第4週は2日多かったためとしている。

シルバーウィークにおけるカテゴリー別数量前年比(GfK出典)

 薄型テレビの販売動向は、エコポイントの影響もあり、売上金額で前年同期比33.8%増と好調に推移。数量では同62.4%増と主要家電製品の中で最も高い成長率となったが、エコポイント開始から連休前(5月第2週~9月第2週)の平均成長率が54.9%増であることを比較すると、「連休中の成長率は格段に高いとは言えず、連休の大型化に伴うプラスアルファの効果は極めて限定的だった」(GfK)と分析している。なお、画面サイズ別で見ても、従来の構成比に大きな変動は見られず、32型が1/3のシェアを占めてトップとなっている。

 連休期間中のビデオカメラの販売動向も発表。売上金額で前年同期比17.1%減、数量で3.5%減で前年を下回った。従来9月は運動会シーズンと重なり、販売のピークを迎えるとしているが、今年は新型インフルエンザの影響などにより、運動会などのイベントが中止・延期されたことが影響し、販売が伸びなかったとしている。

 そのほか、デジタルカメラは数量で同1.1%減。パソコンは同13.8%増と伸びを見せた。エコポイント対象の冷蔵庫は数量で同0.4%増、エアコンは同16.3%減という結果になった。


(2009年 10月 9日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]