NHK、衛星契約促進メッセージの導入に向け意見募集

-「契約のお届けをお願いします」。1.5万契約増へ


募集期間:1月26日~2月8日17時


 日本放送協会(NHK)は、2010年度に実施予定の「衛星デジタル放送におけるメッセージ運用方法の変更」についての意見募集を開始した。

衛星デジタル放送におけるメッセージ運用方法

 NHKでは、2010年度内にBSデジタル放送の設置確認メッセージの運用方法変更を予定している。従来は、受信機設置後に連絡が無いまま1カ月が経過すると、設置確認メッセージを表示。設置者がNHKに連絡すると速やかに設置確認メッセージ表示は消去される、という運用になっていた。しかし、連絡/メッセージ消去した後に、NHK衛星契約を行なわなくても、メッセージが消去されたまま視聴できてしまうという問題があった。

 そのため、所定期間を過ぎても契約の届け出が無い視聴者に対し、あらためてはがきや電話による契約を視聴者に依頼し、それでも契約しない場合は「契約のお届けをお願いします」といった趣旨のメッセージを画面左隅に表示する新しい仕組みを追加する。

 契約催促メッセージの表示面積はテレビ画面の9分の1程度で、NHKの衛星デジタルチャンネルを合わせた場合、15分間表示する。視聴者が衛星契約を行なった場合速やかにメッセージを消去するという。

 NHKでは、今回の契約催促メッセージの導入により、年間約1.5万件の衛星契約数増加を図れ、年間約1億円の受信料収入の増加につながると見積もっている。また、新運用方式の導入のため、メッセージの送出費用が年間約1,000万円、メッセージが表示された視聴者からの連絡受付費用4,000万円の合計5,000万円の運用費用が必要となるとしている。

 新方式は2010年度中の実施を予定しているが、この変更に対して、視聴からの意見をホームページや郵送、FAXにて募集している。募集期間は1月26日から2月18日17時まで。意見に対するNHKの考え方については、2月下旬をめどに公表する予定という。


(2010年 1月 26日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]