Explay、小型レーザープロジェクタ用エンジンを開発
-年内に体積7ccの小型エンジンを発表へ
エー・ディ・エムは、技術系ベンチャーキャピタルのモバイル・インターネットキャピタルと協力し、小型プロジェクタ用レーザーエンジンを開発する新会社Explay Japanを設立。Explay Japanは事業化に向けた活動を開始する。
Explay Japanは、超小型プロジェクタ用レーザーエンジンを開発していたイスラエルの「Explay」(清算手続き完了)が保有していた知的財産権を取得し、製品開発の継続、製造販売を目的にした新会社となる。
新会社では、超小型(ピコ)プロジェクタ用レーザーエンジンを開発する。レーザー光源とLCOSを利用した世界最小クラスの小型プロジェクタを実現するもので、年内には体積7ccクラスの小型エンジンの発表を予定。さらに、小型、低消費電力のエンジンの量産化を目指すという。
同エンジンに使用されるレーザー光源は、独自の技術によりレーザー特有の問題であるスペックル(ちらつき)が低減され、レーザーの安全規格である「JIS C6801 クラス-1」レベルに該当する性能を有するという。
特徴としては、「LED光源と比較して発光効率に勝るため、より小型化・省エネが可能」、「原色レーザーにより色純度の高い鮮明な画像」、「レーザーの平衡光によって、投影距離を変えてもフォーカス調整が不要(フォーカスフリー)」の3点を挙げている。
同エンジンの解像度は800×480ドットとなる予定で、想定投影距離は20~200cm、想定投影サイズは7~70インチ。明るさは約10ルーメン、消費電力約1.3Wを設計目標値としている。
今後、プロジェクタ内蔵デジタルカメラや携帯電話、スマートフォン、ノートPC、メディアプレーヤーなどでの採用を目指すとしている。
(2010年 5月 11日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]