TBSと日経、スマホやネット分野のコンテンツ開発で提携

-'12年春頃スマホ向け展開。毎日/テレ東/NTTも協力


 東京放送(TBS)ホールディングスと日本経済新聞社は2日、スマートフォンなどのモバイル端末に向けたコンテンツ開発や提供に関して、業務提携を発表した。日本を紹介する外国語番組を制作し、インターネットや放送を通じて海外向けに発信する事なども目的としている。

 TBSと日経新聞だけでなく、両社とそれぞれ親密な関係にある毎日新聞とテレビ東京ホールディングスも、メディア・パートナーとしてコンテンツの開発・制作に参加。さらに、提携事業の内容に応じて、NTTドコモや三井物産なども協力する。オープンな提携を原則としており、「参加企業の協力内容の変更、第三者の提携参加には柔軟に対応する」という。

 提携の目的として、TBSと日経新聞は、「新聞、放送、通信を取り巻く環境が急激に変化する中で、新分野・新市場を開拓していくには、単独で対応するよりも、活字と映像の垣根を越え、互いの強みをいかし、補完しあえる相手と連携する方が最適と判断した」という。

 重点対象として挙げられている事業は、スマートフォンやモバイル端末向けの新コンテンツ開発で、NTTドコモがコンテンツ企画・開拓、マーケティング企画・推進などで協力。2012年春から夏の開始を目標としているという。

 さらに、日本企業の技術力や日本の文化、流行などに焦点を当てた外国語番組を制作。アジアでテレビ放送するほか、広告ビジネスと成り立たせるための営業体制も確立する。さらに、インターネット動画配信サイトにもコンテンツを提供。三井物産が企画、マーケティング、事業推進などで協力し、2011年度中の開始を目標としている。


(2011年 12月 2日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]