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パイオニアが光ディスク事業から撤退。BDドライブ&ディスクは在庫限り

パイオニアは、光ディスク関連事業を担っていた子会社「パイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング」(PDDM)の全株式を、中国・山西グループ傘下の山西光链科技产业发展(Shanxi Lightchain Technology industrial Development Co.,ltd)へ4月30日に譲渡し、光ディスク事業から撤退することを明らかにした。

業務用は、山西グループが事業を継承。コンシューマー用については、パイオニアブランド商品の販売(パイオニアITストア)を5月30日に閉店する予定。BDドライブなどは生産を既に完了しており、ディスクを含め、業務用・市販用共に在庫限りの販売となる。

撤退・譲渡の理由について、同社は「当社がカーエレクトロニクス事業を中心に選択と集中を進める中、光ディスク事業については当社グループにとどまるのではなく、新たなパートナーのもとで事業を推進していくことが望ましいという判断に至ったため」とコメント。パイオニアブランドの製品は主に中国で生産していたが、生産完了時期と累計出荷台数については「非開示」とのこと。

パイオニアは、1992年にCD-ROMドライブへ参入した後、1995年に4倍速記録対応のCDドライブを発売。また2002年には、DVD-Rで4倍速・DVD-RWで2倍速と言う業界最速の書き込み速度を実現したDVD-R/RWドライブを発表。

その後も、世界初のBD-R 12倍速記録対応BDドライブ、PC用で世界初となるBDXL対応BDドライブ、世界初のPC用ポータブルUHD BDドライブなどを商品化。加えて、CDを正しくリッピングするPure Readといった独自機能も備えており、AVファンからの支持も厚かった。

なお、パイオニア製品に関する修理対応は、「部品の最低保有期間はパイオニアが保証する」という。