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オリンパス、ミラーレス一眼「PEN」最上位機の「E-P5」

5軸手ブレ補正/無線LAN内蔵。回転式液晶の「E-PL6」も

 オリンパスは、ミラーレス一眼「OLYMPUS PEN」シリーズ最上位モデル「E-P5」を、6月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、ボディキャップレンズ「BCL-1580」が付属するセット(受注生産)の店頭予想価格は10万円前後。ボディカラーはシルバー/ブラック/ホワイトの3色を用意する。

E-P5のシルバー
E-PL6のブラック

 E-P5本体に、電子ビューファインダ(EVF)「VF-4」とレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」 が付属するキットは14万円前後。同EVFとレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6IIR」が付属するキットは12万円前後。

 また、「PEN Lite」の新モデル「E-PL6」も同じく6月下旬より発売。価格はオープンプライスで、ボディ単体の店頭予想価格は7万円前後、レンズの「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6IIR」が付属するキットは8万円前後、同レンズと「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R」の2本が付属するダブルズームキットは10万円前後。ボディカラーはホワイト/シルバー/ブラック/レッドの4色。

 マイクロフォーサーズ規格のミラーレスデジタル一眼カメラで、いずれもフルHD動画撮影に対応する。従来の最上位モデル「E-P3」はフルHD動画がAVCHD形式だったが、E-P5はMOV形式(コーデックはMPEG-4 AVC/H.264)に変更された(E-PL6の前モデルであるE-PL5はMOV)。なお、従来と同様にMotion JPEG記録も行なえる。

 最上位のE-P5のみの新機能として無線LANを内蔵し、撮影した画像をスマートフォンへ簡単に転送することなどができる。そのほかにも、1/8,000秒の高速シャッターや、上位シリーズ「OM-D E-M5」からさらに進化したという5軸手ブレ補正機構も備えている。E-PL6は、170度回転できる液晶モニタを採用し、自分撮りも手軽に行なえることなどが特徴。

E-P5

E-P5のボディ(シルバー)

 4/3型の「新16M Live MOSセンサー」を搭載。総画素1,720万画素/有効1,605万画素で、最高感度のISO 25600に加え、低感度の「ISO LOW」(ISO 100相当)にも対応。最高1/8,000秒の高速シャッターと合わせて、明るい日中でのボケ表現など、撮影表現の幅を広げられるという。AFシステムは、OM-D E-M5の「FAST AFシステム」が進化し、最速0.044秒という高速レリーズタイムラグモードも採用した。

 動画は、最大1,920×1,080ドット/30pのMPEG-4 AVC/H.264(MOV)、または最大1,280×720ドット/30pのMotion JPEG(AVI)で記録可能。新機能の5軸手ブレ補正機構は、動画/静止画の両方に適用可能。また、動画撮影時の手ブレ補正は、撮像センサーシフト式手ぶれ補正によるマルチモーションISの「M-I.S」を利用できる。

 動画撮影中に拡大したい箇所をワンタッチで指定するだけで、高画質を維持したまま、拡大ムービーとワイドムービーの切り替えが可能な「ムービーテレコン」に対応。動画撮影中に画面をタッチして、任意のアートフィルターを選択すると、徐々に画像が切り替わる「アートフェード」にも対応する。

 インターバル撮影にも対応し、枚数は1~99枚、時間間隔は1秒~24時間から選択して設定できる。インターバル撮影の写真をカメラ内でつないで動画を自動作成できるタイムラプス動画機能も搭載。タイムラプス動画にもアートフィルターを適用できる。

 画像処理エンジン「TruepicⅥ」を搭載。バルブ撮影時に、モニターを見ながら最適な露出を設定できるライブバルブにも対応する。撮影モードの自動設定機能「i-AUTO」は、42種類から判別/適用する。

 新たに無線LANを内蔵。Wi-Fiアイコンをタッチすることでスマートフォンとワイヤレス接続。スマートフォンアプリの「OLYMPUS Image Share(OI.Share)」を使って、写真を簡単にスマートフォンへ転送可能。あらかじめカメラ本体で写真にシェアマークをつけておくと、選択した写真だけをすぐにスマートフォンへ転送できる。同時に最大4台のスマートフォンと接続可能。OI.Shareはリモコン機能も備え、カメラのライブビュー画面を確認しながらリモート撮影が可能。そのほか、OI.Shareで記録したGPSログをカメラに転送して、写真にジオタグ(位置情報)を追加できる。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードを使用し、無線LAN搭載のEye-FiやFlashAirもサポートする。液晶モニタは3型/104万画素のタッチ液晶。上80度/下50度のチルトにも対応する。HDMI出力も備える。フラッシュも内蔵。ビューファインダは別売で、キットモデルに含まれる「VF-4」は単品でも33,600円で販売される。付属バッテリでの連続撮影枚数は約400枚。外形寸法は122.3×37.2×68.9mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリ/SDカードを含む重量は約420g(本体約366g)。

ボディキャップレンズ「BCL-1580」を装着
「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」 を装着
「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6IIR」を装着

E-PL6

レッド(M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R装着)

 OM-Dに搭載された4/3型、有効1,605万画素CMOSセンサーと、画像処理エンジンのTruepic VIをPEN Liteの小型ボディに内蔵し、「OM-Dゆずりの高画質」とするモデル。170度回転できる3型タッチ液晶モニタ(46万画素)を備え、自分撮りも手軽に楽しめるという。AFは、最速0.044秒の高速レリーズタイムラグモードにも対応。

 動画撮影は、E-P5と同じく、最大1,920×1,080ドット/30pのMPEG-4 AVC/H.264(MOV)、または最大1,280×720ドット/30pのMotion JPEG(AVI)。ムービーテレコンやアートフェード、インターバル/タイムラプス動画にも対応する。動画撮影時の手ブレ補正は電子式。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(Eye-Fi/FlashAir対応)。本体に無線LANは搭載しないが、FlashAirと、スマートフォン用アプリ「OI.Share」を使って、撮影した画像をスマートフォンからSNSへ簡単にアップロードすることもできる。付属バッテリでの連続撮影枚数は約360枚。外形寸法は110.5×38.2×63.7mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリ/SDカードを含む重量は約325g(本体約279g)。

シルバー
ホワイト
液晶を回転させて、自分撮りなどが行なえる

(中林暁)