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オーテク、14mmドライバ+ハイブリッドハウジング「ATH-CKR7」などCKRシリーズ3機種

「ATH-CKR7」

 オーディオテクニカは、カナル型イヤフォン「ATH-CKR」シリーズとして、ハイブリッド構造のハウジングを採用した「ATH-CKR7」など3機種を4月25日に発売する。価格は、「ATH-CKR7」が16,200円、「ATH-CKR5」が6,480円、「ATH-CKR3」が3,780円。

 「ATH-CKR3」のバリエーションモデルで、iPhone向けにリモコンマイクを搭載した「ATH-CKR3i」が5,184円、Android/iPhone向けの「ATH-CKR3iS」が4,536円。

 なお、同じ「ATH-CKR」シリーズの上位モデルとして、2基のダイナミック型ユニットを向かい合わせに配置した、世界初“DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS”を搭載した「ATH-CKR9」(32,400円)と「ATH-CKR10」(43,200円)も同日に発売される。これらのモデルは、別記事で紹介している。

ATH-CKR7

 専用設計の14mm径ダイナミック型ドライバを採用。ハウジングの前後には、高域用と低域用のアコースティックレジスターを搭載し、それぞれの音域を調整。最適な音質を実現するという。

ハイブリッド構造のハウジングを採用した「ATH-CKR7」

 ハウジングの素材に、切削ステンレスとアルミニウムという2つの異なる素材を使っているのが特徴。組み合わせる事で、音質の向上と不要振動を抑制、クリアな音を再生できるとする。ステンレスハウジング一体型のスタビライザーも採用。音の歪みを抑制している。

 再生周波数特性は5Hz~28kHz。インピーダンスは16Ω。最大入力は200mW。ケーブルは1.2mのY型で、着脱はできない。ケーブルを除いた重量は約10g。入力はステレオミニ。

 イヤーピースはXS/S/M/Lを同梱。ポーチも付属する。

ATH-CKR5

ATH-CKR5のカラーバリエーション

 新開発の13mm径ドライバを搭載。鮮明な中高域と、迫力ある低音再生ができるという。カラーはブラック(BK)、ブルー(BL)、ブラウン(BW)、シルバー(SV)、レッド(RD)、ホワイト(WH)を用意する。

 ハウジングの内部、ドライバの背面に輪っか状の真鍮製スタビライザーを採用しているのが特徴。音の雑味の原因となる不要振動を抑え、クリアな再生を可能にしている。

「ATH-CKR5」のホワイトモデル

 再生周波数特性は5Hz~25kHz、出力音圧レベルは103dB/mW。最大入力は200mW。インピーダンスは16Ω。

 ケーブルはY型で1.2m、着脱はできない。ケーブルを省いた重量は約8g。入力は金メッキのステレオミニ。イヤーピースはXS/S/M/Lを同梱。ポーチも付属する。

ATH-CKR3

ATH-CKR3のカラーバリエーション

 新開発の9.8mm径ドライバを搭載。高解像度、高レスポンスなどを追求。鮮明な中高域が再生できるという。カラーはブラック(BK)、ブルー(BL)、ブラウン(BW)、グレー(GY)、レッド(RD)、ホワイト(WH)を用意する。

「ATH-CKR3」のブルーモデル

 ハウジングの内部、ドライバの背面に輪っか状の真鍮製スタビライザーを搭載し、音の雑味の原因となる不要振動を低減している。

 再生周波数特性は5Hz~24kHz、出力音圧レベルは102dB/mW。最大入力は200mW。インピーダンスは16Ω。

 ケーブルはY型で1.2m、着脱はできない。ケーブルを省いた重量は約6g。入力は金メッキのステレオミニ。イヤーピースはXS/S/M/Lを同梱。ポーチも付属する。

 「CKR3i」は、iPod/iPhone/iPad向けモデルで、ケーブルの途中に3ボタンタイプのリモコンマイクを装備。再生、一時停止、曲送り/戻しと音量調整、ハンズフリー通話ができる。イヤフォンの仕様はCKR3と同じ。

 「CKR3iS」は、AndroidとiPhone向け。リモコンマイクにボリュームコントローラーと1ボタンを装備。再生/一時停止と着信応答/終話操作ができる。

音を聴いてみる

 ハイレゾプレーヤーのAK240と組み合わせて試聴した。

 CKR7は、14mm径の大口径ユニットが特徴。パワフルで力強い音圧が楽しめるが、必要以上に低音が肥大化はせず、タイトさを兼ね備えており、好感が持てる。ステンレスとアルミを組み合わせたハウジングで、不要振動を除去した効果が出ているようだ。ダイナミック型ならではのナチュラルなワイドレンジ再生が楽しめるモデルだ。

 CKR5の価格は6,480円で、CKR7(16,200円)と比べると半額以下だが、再生音はかなり健闘している。13mm径ドライバによる豊かな低音再生や、抜けの良さが特徴。高域のナチュラルさはCKR7より及ばないが、コストパフォーマンスの良いモデルだ。

 CKR3は、9.8mmの小口径ドライバを耳穴の近くに配置しているのが特徴だが、それゆえ鮮度の良い、ダイレクトなサウンドが楽しめる。バランスの良い再生音だが、音の出方が力強く、ハキハキとした、メリハリのあるサウンド。低音の量感も適度にある。3,780円という価格は、プレーヤー付属イヤフォンからのステップアップモデルだが、今まで聴こえなかった細かな音が楽しめるポテンシャルを持ったイヤフォンだ。

(山崎健太郎)