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フォステクス、胡桃ハウジングのヘッドフォン「TH610」が国内生産かつ数量限定で復活

国内生産モデル「TH610(JPN)」

フォステクスは、胡桃無垢材の密閉型ハウジングを採用したプレミアム・ヘッドフォン「TH610」を、国内生産モデル「TH610(JPN)」として数量限定で復活させる。出荷開始は2月下旬。価格はオープン。

TH610は、2023年に生産終了となったが、その後も再発売の要望が多く寄せられていた。そこで、国内工場の数量限定生産で復活することとなった。なお、このTH610は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏も愛用。「音楽制作にとって欠かせないヘッドホン」だという。

8日に開催された「冬のヘッドフォン祭 mini 2025」で展示された、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文サイン入り「TH610」

美しい木目で天然の質感を楽しめる黒胡桃無垢材密閉型ハウジングにより、艶やかで自然な響きを再現するという。

自社製ドライバーユニットは、振動板にバイオセルロース繊維と他の繊維などを最適条件で配合し、低比重・高ヤング率・高内部損失を実現。磁束密度1テスラの低歪率で超強力な磁気回路とフリーエッジの良好な直線性により、全帯域での優れた応答性と広大なダイナミックレンジ、繊細で解像度の高い美しい中高域再生に加え、振幅の大きい低中音域も忠実に再生するとのこと。

機構部品にはアルミニウムを多用し、高い質感と軽量化を実現。バッフル板には高比重型樹脂を採用することで、共振音の発生を低減させ、高い解像度と豊かな中域、良質な低音再生を実現している。

端子部には硬度が高く耐摩耗性、耐食性に優れたロジウムメッキ処理を施した着脱式コネクタ端子とヘッドフォン本体側着脱部接点端子を採用。別売の4.4mm 5極バランスケーブル「ET-TH4.4BL」やXLR端子ケーブル「ET-H3.0N7BL」を使った、バランス接続にも対応する。

ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文氏 コメント

TH610は僕の音楽制作にとって欠かせないヘッドホンです。

脚色の少ないフラットな性質が音源のミックスに適していると感じますが、音楽鑑賞にも使えるヘッドホンだと思います。

飾り気のない丁寧な作りだけれど、音楽の旨味や楽しみを損なわない音響性能、そんなところが気に入っています。