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アップル、国内で「iTunes Match」スタート。年間3,980円

iCloudの楽曲をiPhoneやMac/Windowsで共有

 アップルは2日、CDからリッピングした曲を含む、iTunesライブラリの管理楽曲を、iCloud経由でiPhone/iPad、iPod touchやMac/WindowsのiTunes、Apple TVなどで共有できるサービス「iTunes Match」をスタートした。登録は年間3,980円。

 自分のiTunesに登録されている楽曲と、iTunes Storeで販売されている3,700万曲以上の楽曲のリストを突き合わせ、“マッチ”したものを「その人がiCloudで再生可能な曲」として、iCloud上のライブラリに追加。iTunesで購入した楽曲以外のCDからリッピングした曲なども、iTunes Storeの楽曲とマッチすれば、iCloud上で共有される。これにより様々なiOS機器やコンピューターで音楽ライブラリをネットワーク経由で同期できる。

 例えば、「この前買ったCDの音源がコンピュータにはあるが、iPhoneに入っていない」という場合でも、オンラインからいつでもストリーミング再生できるため、デバイスの容量を気にせずに、自分の持っている音楽をいつでも楽しむことができる。ストリーミング形式は256kbpsのAAC。また、iCloudからiPhoneに保存し、オフラインでの再生も可能となっている。

 iCloudに保存できる曲は最大25,000曲だが、iTunes Storeで購入した曲が含まれる場合はそれ以上となる。iCloudからアルバム/アーティスト/プレイリスト毎にデバイスへダウロードすることも可能。

 iTunes Matchは、Apple IDを持っていれば利用可能で年間登録料は3,980円。利用にはiTunes 10.5.1以降を搭載したMacかWindowsパソコン、iOS 5.0.1以降を搭載したiPhone 3Gs以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadが必要で、使い始めるにはMac/Windows PCから楽曲のマッチを行なう。最大10台のデバイスまで対応し、コンピュータ、iPhone、iPod touch、iPad、Apple TVなどからライブラリ共有が可能。なお、Apple TVへの楽曲ダウンロードはできず、ストリーミング再生のみとなる。

 iTunes Matchは、2011年に米国でスタート。日本でも2012年内の提供開始を予告していたが、延期されていた。

(臼田勤哉)