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eme audio、3ウェイハイブリッド型のフラッグシップイヤフォン「H-300」
(2014/7/25 13:00)
eme audioは、カナル型イヤフォンのフラッグシップモデル「H-300」を8月1日に発売する。価格は39,800円。
eme audioは国内オーディオメーカ出身の開発者が、2013年7月に立ち上げたイヤフォンブランド。「日本ユーザー向けの音質チューニングを施し、“繊細&ピュア&攻撃的”をコンセプトにした製品開発を行なっている」という。
「H-300」は8mm径のダイナミック型ユニットを1基、バランスド・アーマチュアユニットを2基搭載した、3ウェイのハイブリッド型イヤフォン。
「ハイブリッド型ながら、全体域でバランスのとれた再生音を実現した」というモデルで、音場の広さや高域の艶も追求。筐体にはステンレスを使用。筐体の上部に穴を設け、内部の空気を調整したり、凹凸をつけるなどして高い剛性と歪の少ない再生音を実現したという。重量は16g。インピーダンスは22Ω。音圧感度は105dB、再生周波数帯域は20Hz~20kHz。
ケーブルは1.2mで着脱可能。端子は独自のものを採用している。eme audioで交換用ケーブルを発売予定のほか、製品にあらかじめ交換ケーブルを1つ同梱している。標準で接続されているケーブルは、途中にマイクを備えたものだが、同梱ケーブルはそれを省いたシンプルなもの。カラーリングも異なっている。
イヤーピースはベーシックなシリコン製に加え、ダブルフランジ、Comply、カラーの異なるシリコン製ピースも同梱。キャリングケースや、ステレオミニの入力を標準プラグに変換するアダプタも同梱する。
音を聴いてみる
ハイブリッドタイプと言うと、ダイナミックとBA、2つの異なるユニットの良さを引き出そうと、ダイナミック型が頑張り、低域がボワッと膨らんでしまう製品も存在する。しかしH-300はそのような事は無く、タイトで分解能の高い中高域の描写力を邪魔しない、スッキリとした低域をダイナミック型が再生してくれている。
そのため、全帯域の繋がりが良く、自然でニュートラルなバランスに仕上がっており、どちらかと言えばモニターライクな再生能力がある。ステンレス筐体により、響きはタイトであると同時に、高域の爽やかさもあり、開放的なサウンドだ。
マイクリモコン付きのケーブルは、音場が狭めで、音像もやや不自然だ。しかし、標準で付属する交換用ケーブルに切り替えると、音場とレンジがグッと広がり、H-300の良さがより引き出される。素の音がニュートラルなイヤフォンなので、ケーブルによる音の違いもわかりやすいのだろう。