ニュース
Netflix、WBC独占配信で「Netflixならではの視聴体験を生み出したい」
2025年9月4日 18:40
Netflixは9月4日、日本でのサービス開始10周年を記念するイベントとして、歴代配信作に関わる監督やプロデューサー、俳優などが登壇するトークパネル「Creator's Spotlight(クリエイターズ・スポットライト)」を開催した。このなかで2026年に日本で独占配信するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)についても言及し、「Netflixならではの視聴体験を生み出したい」とした。
同サービスでは、2026年3月5日に開幕する「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第6回大会」について日本での独占配信権を獲得。大会の全試合をライブ配信/オンデマンド配信する。
イベントでは冒頭、同社の共同最高経営責任者のグレッグ・ピーターズ氏が登壇。「10年前、私達はアジアで初めてNetflixを立ち上げて、その拠点として日本にオフィスを開いた」と振り返った。
「日本では1,000万世帯以上がNetflixに加入していて、“ネトフリ”や“ネフリ”の愛称で親しまれています。“黒船”と呼ばれるよりは遥かに良いですね(笑)。このような親しみが込もった呼び名があるのは日本くらいです」
「『今際の国のアリス』や『サンクチュアリ-聖域-』、『シティーハンター』などの作品は世界中から支持されており、日本発作品の総視聴時間は約250億時間になっています。また日本発の作品は、非英語作品では世界で2番目に視聴されており、世界93カ国でランキングTOP10入りを果たしています」
「2021年~24年における、私たちの投資を含む経済波及効果は4,500億円以上です。今後の10年も、より多くの日本発作品を生み出していきたいと考えています。さらに米国外では初となるライブ配信コンテンツとして、2026年にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の配信も行ないます」
続いて登壇したNetflixコンテンツ部門の坂本和隆バイス・プレジデントも「10年目の節目を迎え、私たちは新たな領域としてライブ配信に踏み出します。まずはスポーツからです。アメリカに次いで初めてライブ配信を行なう国が日本です。その幕開けとなるのが、WBCです」と続けた。
「スクリーン越しに熱狂を共有し、Netflixならではの視聴体験を生み出したいと思っています。NetflixではF1にかけるドライバーの知られざる舞台裏を映し出し、ツール・ド・フランスで繰り広げられる自転車競技の極限のドラマを伝えるなど、スポーツの熱狂を物語として届けてきました」
「次のステージとしてスポーツ観戦に留まらず、選手が持つ人間ドラマや情熱に焦点を当てたいと思っています。そして、スポーツの世界でもまだ誰も見たことがない景色を表現していきたいと考えています」
「ライブ配信は、まさにその延長線であり、10年目を迎える私たちにとっても大きな挑戦です。リアルタイムで熱狂を届け、人々との距離を縮め、心を揺さぶっていく。その未来を受け手と作り手とともに築いていければと思っています」
「限界を超えて、想像を超えて、誰も体験したことのないエンターテイメントをみなさんにお届けしてまいります。みなさんと一緒に“次のエピソードへ”、ぜひご期待ください」