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iFi、新コンデンサーで静音性を向上したポータブルDAC「hip dac 3 Black」

hip dac 3 Black

エミライは、iFi audioブランドのポータブルヘッドフォンアンプ「hip dac 3 Black」を9月12日より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は34,100円前後。合わせて、hip dacシリーズ向けの専用ケース「hip-case 3」も同日発売する。価格はオープンで、市場想定価格は5,390円前後。

ステルスブラック仕上げを採用し、静寂性を追求した新モデル。従来のhip dac 3の基本性能を継承しながら、内部電源回路に新しいコンデンサーを採用することで静音性能を大幅に向上。さらなるクリアリティとノイズ低減を実現したという電源供給システムにより、「これまで以上に静寂で純粋なサウンドを提供する」としている。

hip-case 3
装着した様子

出力は3.5mmシングルエンド、4.4mmバランスを装備。3.5mm出力にはiFi audio独自のS-Balanced回路を採用し、シングルエンド接続のクロストークと歪みを最小限に抑えた。

オーディオ用と充電用に2つのUSB-Cポートを備えているのも特徴。オーディオ信号経路を純粋に保ちつつ、もう片方の充電ポートで充電しながら使用できる。最大384kHz/32bitのPCM、DSD256の再生に加え、MQAフルデコードもサポートした。

内部には、周波数特性を改善する新しいメタルフィルムコンデンサなどの回路強化を実施。位相ノイズをより低減するアップデート版GMT回路と新しい水晶発振器を採用し、従来製品以上にピュアなサウンドを提供する。

スリムで頑丈なアルミ筐体を採用。ポケットやバッグに収まるコンパクトサイズで、「スマートフォン、タブレット、PCやMacの劣悪なDACとアンプを置き換える」という。USB-Cで接続して好みのヘッドフォンをつなぐだけで、リッチでダイナミックなサウンドが楽しめる。

トゥルーバランス回路構成を採用。回路には、カスタムiFi OV op-amp、Texas Instruments製の低ノイズ電源IC、プレミアムアナログボリュームポットなどの高品質コンポーネントを搭載する。

アンプ部は32Ωのヘッドフォン負荷に対して最大400mWを供給可能。バランス出力では、600Ωに対して6.3Vの出力電圧を発揮し、高インピーダンスのヘッドフォンも効率的に駆動できる。

PowerMatch(ゲイン切替機能)により、ヘッドフォン/イヤフォンに合わせた最適な出力が選択可能。スイッチでiFi audio独自のiEMatchテクノロジーを有効にすると、高感度ヘッドフォンやIEMに最適化された出力となり、「ヒスを低減し、ディテールとダイナミックレンジを向上させ、ボリューム調整範囲を改善する」という。

ミッドレンジを濁らせることなく低音をブーストするXBassも搭載。イヤフォンやオープンバック型ヘッドフォンに最適とし、DSPによる複雑なデジタル信号処理を避け、シンプルにアナログ領域で機能する。

外形寸法は70×102×14mm(幅×奥行き×高さ)。重量は135g。USB-Cケーブル、USB-A to Cケーブル、USB-C to Lightningケーブルなどが付属する。