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FIIO、900mW高出力のポータブルDACアンプ「QX13」
2025年9月5日 10:00
エミライは、FIIOブランドの新製品として、900mWもの高出力を実現したポータブルDACアンプ「QX13」を9月12日より発売する。価格はオープン。市場想定価格は、ブラックが39,600円前後、チタニウムゴールドが35,860円前後。
昨年2月に発売したポータブルDACアンプ「KA17」(約26,400円)の上位モデル。ESSの第2世代フラッグシップDAC「ES9027PRO」と、TIオペアンプ6基を使った高い駆動力で、難駆動のヘッドフォンも余裕で鳴らす、という。
新しい構成、最適化されたオーディオ回路、効率的な放熱性能を実現。デスクトップモードにおいては据置型のヘッドフォンアンプに匹敵する強力な出力を誇りながらも、消費電力の大幅な削減を可能にした。具体的には、KA17比で出力は約46%増加、消費電力は約23%削減している。
また、高精度のパワーメーターを搭載し、様々なUSB出力機器の電源供給能力を正確に測定。ヘッドフォンアンプのゲインと出力をインテリジェントに調整する。
8チャンネルを並列に構成したフルバランスオーディオ設計を採用。超低ノイズのES9312レギュレーターと組み合わせることで、各オーディオチャンネルの高精度な出力マッチングを実現した。同チップは電力効率とクロックジッターの低減効果を最適化し、オーディオ信号を精確に復元可能という。
据置型のDACやヘッドフォンアンプに搭載されているオーディオ回路設計を小型ドングルに凝縮。フェムト秒水晶発振器×2基による高精度D/A変換やLPFによる電圧増幅、バッファによる電流増幅、並列増幅による電流拡張など、複数のアナログ処理段を経て、デスクトップグレードのDAC/ヘッドフォンアンプに匹敵する音質を目指した。
前段にはTexas Instrumentsの低ノイズオーディオオペアンプ「OPA1692」を2基搭載。後段にも同社のウェハーレベルハイエンドオペアンプ「INA1620」を4基使用。特別に設計された内部レイアウトによりクロストークを大幅に低減し、過酷な条件下でもチャンネル間の干渉の影響を受けず、様々な使用環境においても優れたダイナミクス性能を備えた。
高性能かつ低レイテンシーを実現する「XMOS XU316」チップを採用。最大PCM768kHz/32bitおよびDSD512ネイティブのデコードをサポート。さらに、超低位相ノイズ、低温ドリフトのフェムト秒水晶発振器を2基搭載することで、様々なサンプリングレートのデジタル音源を的確に処理し、最高の音質を目指した。
10バンドロスレスPEQも搭載。Androidアプリ「FiiO Control」またはWeb経由で調整が行なえる。
ボディは、最大21層のカーボンファイバーを積層。軽量でありながら耐久性に優れた構造を備えた。カーボンファイバーにより、ノイズ干渉や熱への耐性だけでなく、ユニークな質感と高級感も両立している。
コーニングの第三世代高強度ガラスを採用した特大カラーディスプレイを搭載。32bitプロセッサを搭載した、新開発の複数のカスタマイズ可能なUIテーマにより、縦向きでも横向きでも最適な使い心地を提供する。
マグネット式レザーケースを付属。マグネット接続対応のスマートフォンや付属のリングマグネットシートを組み合わせれば、ゴムバンドで束ねていたように画面を邪魔することなく固定できる。単結晶銅芯線6本、銀メッキ単結晶銅芯線2本の合計8芯線構造の特製ケーブルも付属する。
ミニモバイルバッテリー「E-Stick」にも対応。E-Stickを接続しデスクトップモードをオンにすれば、どこでも手軽にデスクトップ環境を構築できる。
アナログ出力は、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスヘッドフォン。デジタル出力は3.5mm 4極S/PDIF出力(シングルエンドと排他)。
外形寸法は、約64.2×30.7×13mm。重量は、ブラックが約33.7g、チタニウムゴールドが約39.2g。