ニュース

デノン、天然木ハウジングの「AH-MM400」など、ヘッドフォン「MUSIC MANIAC」3機種

 ディーアンドエムホールディングスは、デノンブランドのヘッドフォン、MUSIC MANIACシリーズの新モデルとして、ポータブル用の3機種を発売する。価格は全てオープンプライス。店頭予想価格と発売時期は、アラウンドイヤータイプの「AH-MM400」が12月上旬で4万円前後、オンイヤーの「AH-MM300」が11月下旬で3万円前後、「AH-MM200」が12月上旬で2万円前後となる。

アラウンドイヤータイプの「AH-MM400」
AH-MM400と「Denon Audio App」を組み合わせたところ

 アラウンドイヤーの「AH-MM400」は、ハウジングにナチュラル・アメリカン・ウォールナットを採用。オンイヤーの「AH-MM300」と「AH-MM200」はセラミック・フィニッシュのGFRP素材を採用。「AH-MM200」のみ、ブラックとホワイトのカラーバリエーションを用意する。

 なお、デノンでは従来からiOS/Android向けの再生アプリ「Denon Audio App」を用意。端末内の音楽再生やネットラジオの再生に加え、イコライザ機能、プレイリスト作成・保存機能なども備えており、MUSIC MANIACシリーズとの組み合わせも想定している。iOS版でイコライザ機能を利用する場合はアプリ内課金が必要。

AH-MM400

「AH-MM400」

 アラウンドイヤータイプのヘッドフォン。密閉型のハウジングには、ピアノやギターのボディにも使用される、響きの良い天然のアメリカン・ウォールナット材を採用。試作と試聴を繰り返して、最良の音質が得られるような形状、厚み、仕上げになっているという。

 ユニットは40mm径。理想的な内部損失と剛性を備えるというカーボン/ペーパー・コンポジット振動板で、正確かつ色付けのないサウンドを実現したという。フリーエッジ構造になっており、振動板の動きを妨げず、均一なピストンモーションが可能としている。インピーダンスは32Ω、感度は96dB/mW。最大入力は1,000mW。再生周波数帯域は10Hz~40kHz。磁気回路はネオジウム・マグネット。

ハウジングには天然のアメリカン・ウォールナット材を採用

 イヤーパッドとヘッドバンドには、日本のサプライヤーと共同開発したという人工皮革を採用。しなやかで通気性に優れ、長時間の装着でも負担が少ないという。ハウジングは内側に折りたたむ事ができ、可搬性も考慮している。重量は310g。

 ケーブルは着脱可能。iPod/iPhone/iPadを操作できる3ボタンリモコンとマイクを装備したケーブルと、リモコンの無いOFCストレートケーブルを同梱し、付替えられる。

AH-MM300

 ハウジングは、本体内部で発生する不要振動をダンプし、高域から低域までナチュラルな音色を実現するというGFRP素材を採用。表面はセラミック・フィニッシュで手触りを良くしている。なお、ハウジングは平らに折りたたみできる。

AH-MM300
ハウジングは平らに折りたたみできる

 ユニットは40mm径。MM400と同様に、カーボン/ペーパー・コンポジット振動板を、フリーエッジ構造で採用している。インピーダンスは32Ω、感度は96dB/mW。最大入力は1,000mW。再生周波数帯域は10Hz~40kHz。磁気回路はネオジウム・マグネット。

 その他の特徴もMM400と同じで、イヤーパッドとヘッドバンドには人工皮革を採用。着脱可能なケーブルは、iPod/iPhone/iPad用マイクリモコン付きと、リモコン無しのOFCストレートケーブルを同梱。重量は195g。

AH-MM200

AH-MM200。左からブラック、ホワイト

 ハウジングの素材や仕上げはMM300と同じ。ユニットのサイズが30mm径。振動板の素材が他機種と異なり、新開発のトリプル・レイヤードPETを採用。高剛性と軽量性を両立するという3層構造の振動板となる。

 磁気回路はネオジウム・マグネット。インピーダンスは32Ω、感度は96dB/mW。最大入力は1,000mW。再生周波数帯域は10Hz~25kHz。ハウジングヘッドバンドの内側に向かって折りたためる。

 イヤーパッドやヘッドバンド、ケーブルなど、主な仕様はMM300と同じ。重量は130g。

AH-MM200
ハウジングヘッドバンドの内側に向かって折りたためる

(山崎健太郎)