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リン、ネットワークプレーヤーDSシリーズを第三世代に。EXAKTシステムと親和性向上
(2015/3/19 10:30)
リンジャパンは、ネットワークオーディオプレーヤーDSシリーズを刷新。第3世代のDSとして、「KLIMAX DS/2」(240万円)、「AKURATE DS/K/2」(日本限定仕様/90万円)、「MAJIK DS/2」(35万円)、「MAJIK DSM/2」(50万円)を発売する。いずれも4月1日発売。
従来モデルからの有償アップデートも実施。費用は、「KLIMAX DS」から「KLIMAX DS/2」と、「KLIMAX DSM」から「KLIMAX DSM/1」(EXAKT LINK付)が各60万円。「AKURATE DS」から「AKURATE DS/K/2」と、「AKURATE DSM」から「AKURATE DSM/1」(EXAKT LINK付)が各40万円など。
さらに4月1日からは、発売中の「KLIMAX DSM」、「AKURATE DSM」の価格を変更。「KLIMAX DSM」は260万円、「AKURATE DSM」が90万円となる。
新DSシリーズの進化点
いずれのモデルも、新クロック・アーキテクチャーを採用。PCB内電源供給方法の変更、8層基板三次元回路レイアウトの見直しで信号経路を短縮するといった改良が加えられている。
また、リンが推進している「EXAKT」(イグザクト)システムとの親和性が向上。EXAKTは、DACやデジタルクロスオーバーなどを内包した「EXAKT ENGINE」とアンプを内蔵したスピーカーを用いる事で、ユニットの直前までデジタル伝送を行なうものだが、新しいDSシリーズにはこのスピーカーと接続するための伝送端子「EXAKT LINK」を備えている。
部屋の低域歪を改善する「Space Optimisation」
EXAKTと同時に公開された「Optimisation」が「Space Optimisation」に進化し、3月17日にファームウェアアップデートにより、全DS/DSMシリーズに提供された。
従来はEXAKTシステムで利用したもので、部屋のサイズ・形状やスピーカーの位置、リスニングポジションを入力することで、低域の歪を低減するもの。進化した「Space Optimisation」は9つの距離を入力する事で、より最適な補正を行なう。
具体的には、スピーカーを設置した高さ、四方の壁の構造、床・天井の構造、窓やドアの有無を選択。より正確な低域の振る舞いをモデリングできるとする。リンでは、「あなたのシステムにEXAKTのテイストを加えられる」と説明している。
これに合わせ、Windows/Mac用の設定ソフト「Konfig」もアップデート。設定内容をグラフィカルに表示し、設定の進行がよりリアルに把握できるという。
Space Optimisation +スペース・オプティマイゼーション・プラス
「EXAKT SYSTEM」には、「スペース・オプティマイゼーション・プラス」を採用。1つ1つのドライブユニットの個体差補正を行なっているEXAKTと組み合わせる事で、さらに正確な最適化ができるという。
EXAKTスピーカーは他社のスピーカーにも拡大
EXAKTシステムは、リンのスピーカーだけにとどまらない。EXAKTBOXと組み合わせる事で、他社のスピーカーをEXAKTスピーカーのように使う事が可能で、既にマルチアンプ駆動専用スピーカーである、B&Wの「オリジナルノーチラス」が第1弾として対応している。
さらに第2弾として、B&Wの「802 Diamond」がEXAKTBOX対応となった。パッシブ・クロスオーバーをキャンセルし、EXAKTテクノロジーを用いる事で、「究極のクオリティーを手中に入れられる」としている。
スピーカー底のベース部に収まったネットワークをキャンセルするためのマニュアル、3ウェイ・フルマルチアンプ接続をサポートするアダプタをセットにして販売する。3ウェイシステムであるため、「AKURATE EXAKTBOX、もしくはKLIMAX EXAKTBOX 1台でEXAKTドライブが可能」という。