パナソニック、スマホで屋外視聴も可能になった「プライベート・ビエラ」5機種

　パナソニックは、チューナ部とワイヤレスモニタで構成され、家じゅう好きな場所でテレビや録画番組が楽しめる「プライベート・ビエラ」の新製品5モデルを6月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はT5シリーズの15型「UN-15T5」が81,000円前後、10型「UN-10T5」が61,000円前後。E5シリーズの15型「UN-15E5」が65,000円前後、10型「UN-10E5」が45,000円前後。F5シリーズの19型「UN-19F5」が50,000円前後。

T5シリーズの15型「UN-15T5」

　T5シリーズはチューナユニットに500GBのHDDを内蔵。放送中の番組だけでなく、録画番組もワイヤレスで再生できる。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n。地上/BS/110度CSデジタルチューナは視聴用×1、録画用×1の2基搭載。E5とF5シリーズはHDD非搭載だが、別途用意したUSB HDDを接続して録画する事も可能。チューナは視聴録画兼用で1基。T5シリーズもUSB HDD接続で録画容量を拡張できる。

　T5シリーズのみタッチパネルを採用し、リモコンは別売。UN-19F5は大画面タイプで、防水やバッテリ駆動には非対応となる。

全シリーズ共通の特徴

　パナソニックのBDレコーダ「全自動ディーガ」の視聴端末としても動作。「DMR-BRX6000」と連携した場合、最大で10ch×21日間分の番組がワイヤレスモニタで楽しめる。

　チューナ部のHDMI出力をテレビに接続すると、チューナ部、もしくはチューナ部に接続したUSB HDD内の録画番組をテレビに表示できる。別売の「DY-RM30」や、E5/F5の付属リモコンでチューナ部の操作ができるほか、T5シリーズではモニタの画面上からレコーダー部を操作する「チューナー部リモコン」機能を備えている。

　外出時に、スマートフォンからチューナが受信したリアルタイムの放送や録画番組を視聴できる「外からどこでもスマホで視聴」機能も搭載。iOS/Android用に専用アプリ「Panasonic Media Access」(無料)を用意しており、そのアプリから視聴を行なう。今後、アドバンスドAVCエンコーダーの「ネット最適化技術」を用いて、接続の安定性と画質を改善した、新たな画質モード「150Kbps(パケット節約)」も追加する予定。

　BDレコーダのDIGAにも搭載している高速デュアルコアプロセッサ「新ユニフィエ」も採用。スピーディで快適な操作を実現しているほか、高精度なIP変換と映像信号レベルに応じた画質処理により、高画質化。階調表現とディテールエンハンサーにより、「奥行き感のあるくっきりとした映像が楽しめる」という。

防水タイプでHDD内蔵のT5シリーズ

　T5シリーズのカラーリングはホワイト/ブラックの2色。新機能として「おでかけ番組」に対応。HDDに録画した番組を、モニタ内のmicroSDカードにワイヤレスでダビング。新幹線の中など、屋外で視聴ができる。1時間番組を約8分で高速ダビング可能。

　モニタはIPX6/7の防水対応で、お風呂やキッチンで利用可能。15型モデルは防水モニタとして業界最大サイズだという。キッチンでの利用時に油がはねたり、食材の汚れが付着した場合は薄めた食器用の中性洗剤で洗い流す事も可能。浴室で入浴剤がかかっても使用できるという。

　防水リモコン「DY-RM30」は別売。モニタがタッチパネルになっており、録画や再生、チャンネル切り替えなどの操作ができるほか、視聴・再生中にシャワーがかかるなど意図しないタッチ操作の誤反応を防ぐ画面ロック機能も備えている。Webブラウザ機能も搭載する。

　内蔵バッテリで最長約3時間30分のテレビ視聴が可能。付属のACアダプタはマグネットタッチ式で、簡単に着脱できるという。

　モニタはホワイトとブラックの2色を用意。デザインアクセントにアルミ素材を配している。モニタの角度は4段階に調整可能。椅子やソファに座って見る際や、キッチンなどで立って見やすい角度、浴槽に深く浸かってモニタを見上げる角度など、シーンに合わせて見やすい角度に調整できる。

防水タイプのE5シリーズ

　T5シリーズと同様に防水性能を持ち、お風呂やキッチンで利用可能。タッチパネルではないが、防水リモコンが付属付属。チャンネルをダイレクトで選んだり、各種メニューを操作できる。モニタ前面右部に静電式の操作ボタンも備えている。

防水タイプのE5シリーズ

　　内蔵バッテリで最長約3時間30分のテレビ視聴が可能。付属のACアダプタはマグネットタッチ式で、簡単に着脱できるという。

F5シリーズの19型

　アンテナ線が無い部屋でもテレビが楽しめる大型モデル。液晶パネルは視野角が広めで、ダイニングテーブルなど左右両側から別々の人が視聴する場合や、少し高い場所・低い場所に設置した場合でも問題なく利用できるという。

F5シリーズの19型

　モニタ内蔵スピーカーの出力は3W×2chで、バスレフポートを搭載。しっかりとした低音再生ができるという。付属リモコンは大きいボタンや見やすい文字、スリムで握りやすい大きさ・デザインを採用したとする。