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DSD 5.6MHz対応ハイレゾプレーヤー「FiiO X5 2nd」。実売55,500円

 小柳出電気商会は、5.6MHz DSD再生に対応したポータブルオーディオプレーヤー「FiiO X5 2nd generation」を7月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,500円前後。

FiiO X5 2nd generatio

 2014年に発売された「FiiO X5」の後継機で、音質向上や5.6MHzまでのDSD対応の強化、GUIのブラッシュアップなどが図られた新モデル。DSDは5.6MHzまで、PCM系は192kHz/24bitのFLAC/Apple Lossless/APE/AIFF/APEなどに対応。WAVは64bit floting/Integer対応で、192kHz/64bitまでサポートする。

 最大128GBまで対応するmicroSDカードスロット(SDXC対応)を2基装備し、最大容量は256GBまで対応。Class 6以上のmicroSDカードの利用を推奨している。内蔵メモリは無し。

 DACはTI「PCM1792」で、新たにオペアンプに「OPA1652」、「OPA1612」を搭載し、低ノイズ/低歪を実現。低域の強化のために2つの「BUF634U」を搭載。出力電流は初代X5比で67%アップの最大250mAとなる。SN比は117dB以上、周波数帯域は20Hz~20kHz、対応インピーダンスは16~150Ω。

 デジタルオーディオ系は、JZ4760B+SA2000+PCM1792Aで構成し、5.6MHzまでのDSD再生とともに、SACD ISOのダイレクト再生が可能。TIのアナログボリュームコントローラ「PGA2311A」も搭載し、ハイレゾのサウンドエッセンスを忠実に再現するとしている。

イコライザも搭載
側面

 USB DACとしても利用可能で、DSD 2.8MHzまでと192kHz/24bit PCMの再生に対応。一部のソフトウェアでは5.6MHz DSD出力が行なえるという。ライン/デジタル出力兼用端子(ステレオミニ)を備えている。なお、DSDのデジタル出力時は2.8MHzまででPCMにダウンコンバートして出力する。

 ボディは初代X5比で約15%軽量化し、大きさも12%削減。操作しやすいエルゴノミックなデザインとしたという。外形寸法は109×63.5×15.3mm(縦×横×厚み)、重量は165g。バッテリ駆動時間は約10時間。充電時間は約4時間。

専用スタッキングKITなども用意

 また、ポータブルアンプと、X5 2nd generationを組み合わせて利用できる専用アンプスタッキングKIT「HS16」や、専用レザーキャリングケース「LC-FX5221」も17日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はHS16が500円、ケースが2,000円前後。

専用アンプスタッキングKIT「HS16」

 HS16は、ポータブルアンプとX5 2nd generationを組み合わせて使用可能にするスタッキングキット。フレームをフロントパネルに装着し、突起した部分にラバーバンドを引っ掛けてアンプを取り付ける。放熱用に本体/アンプ表面取り付け用のスペーサーパッドが付属する。

 X5 2nd gen.のライン出力機能を使用し、外部ポータブルアンプと接続することで、「さらなる駆動力と高音質への可能性を切り拓く」としている。

HS16の内容

 レザーケースは、内側は柔らかいフェルト製。本体上部は様々な形状のプラグが接続できるようにオープンとしているほか、ボタンやディスプレイ、スクロールホイールなど本体レイアウトに即して、操作しやすいようデザイン。microSDカードやmicroUSBケーブルもケースを装着したまま着脱可能としている。

専用レザーキャリングケース「LC-FX5221」

(臼田勤哉)