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GYAOとパピレス、次世代コンテンツ開発/制作新会社「ネオアルド」設立

 映像配信サービス「GYAO!」などを展開するGYAOと、電子書籍/コンテンツ販売などを行なうパピレスは27日、デジタルならではの機能をもった次世代コンテンツ開発/制作に向けた合弁会社を設立した。社名はネオアルド。

 パピレスは、1995年に日本初の電子書籍販売を開始したほか、電子料理カタログなどデジタルならではの機能をもったコンテンツ開発に取り組んでおり、近年では、動的な演出をもったコミック「コミックシアター」、小説の文章を短く区切り、画像を追加した「絵ノベル」などをリリースしている。

 GYAOは、映像配信サービスのGYAO!に加え、ヤフーと協力して電子書籍サービスの「Yahoo!ブックストア」など8つのエンタテインメントサービスを運営。Yahoo!ブックストアでは、月額制の読み放題サービスなども行なっている。

 新会社のネオアルドでは、両社の強みを活かして、デジタルならではの機能や面白さをもったコンテンツ開発に着手。電子書籍市場の拡大に取り組む。株主構成はパピレス51%、GYAO49%。ネオアルドの語源は、ルネサンスの出版事業者アルド・マヌーツィオの名前にギリシア語で「新しい」を意味する「ネオ」を付加したもの。「写本から活版印刷へ大きな変革がもたらされたように、紙書籍の置き換えではなくデジタルならではの特性を持った次世代のコンテンツを作り出していきたいという思いがこめられている」としている。

(臼田勤哉)